山咲黒 (更新終了)

姫君達の晩餐

「灰かぶり」と呼ばれている商家の娘・早苗と、「白雪姫」と呼ばれている北の国の王女・珀蓮、魔法により二百年眠り続けている「眠り姫」の新祢の三人の姫君達。「灰かぶり」に一目惚れした広兼と、「白雪姫」の幼なじみで恋人の鳥代、生まれ変わっても「眠り姫」を想い続ける王伊の三人の王子達。そして、三人の姫君すべてに関わっていた一人の魔女。自分たちの未来の前に立ちはだかるこの魔女に対峙すべく、三人の姫君達は手を組んだのでした。現実主義、傲岸不遜、妖艶な姫君達と、策謀好き、純情、ロマンチストの王子達の、三組のカップルが繰り広げる物語です。

「灰かぶり(シンデレラ)」「白雪姫」「眠り姫」の魔女・継母が同一人物だった、というところから始まる話で、三人の姫君達が出てきますが、物語の中心になっているのは早苗のようです。「食前酒」「小前菜」の2冊でひとまずエピソードは完結し、「猫と前菜」以降はその続編になります。

姫君達の晩餐 食前酒は赤い森で
[著者] 山咲黒 [イラスト] 起家一子
[出版] B's-LOG文庫エンターブレイン
[ISBN] 978-4-7577-4475-2
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姫君達の晩餐 舞踏会の小前菜
[著者] 山咲黒 [イラスト] 起家一子
[出版] B's-LOG文庫エンターブレイン
[ISBN] 978-4-7577-4652-7
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姫君達の晩餐 猫と前菜
[著者] 山咲黒 [イラスト] 起家一子
[出版] B's-LOG文庫エンターブレイン
[ISBN] 978-4-7577-4886-6
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シリーズ第3巻。「灰かぶり」「白雪姫」「眠り姫」の三人によって、魔女の魔法が解かれた「赤い森」。そこに立ち入った「灰かぶり」が拾ったのは謎の赤ん坊でした。一方、近隣の村では、子供が行方不明になる事件が頻発していました。関連を疑った姫君達と王子達は、謎の調査に乗り出します。こうして始まった、三人の姫君達と三人の王子達の物語の新章です。
姫君達の晩餐 光の平原から始まる汁料理
[著者] 山咲黒 [イラスト] 起家一子
[出版] B's-LOG文庫エンターブレイン
[ISBN] 978-4-04-726137-2
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「汁料理(←スープと読みます)」というタイトルが微妙なシリーズ第4巻。前回登場の謎の赤ん坊(夜花)と謎の黒猫、そして行方不明になった早苗と魔女をめぐる話です。クライマックスは確かに「光の平原」でした。魔術師という謎も増えて、六人が一緒に塔で暮らせるのはまだ先になりそうです。
姫君達の晩餐 吟遊詩人による魚料理
[著者] 山咲黒 [イラスト] 起家一子
[出版] B's-LOG文庫エンターブレイン
[ISBN] 978-4-04-726271-3
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シリーズ第5巻、「魚料理」です。〈赤い森〉の塔で暮らし始めた三組の姫君と王子たち。ところが、あるやっかいな問題が持ちあがり、彼らはかつて対峙した「赤い森の魔女」を探し出す必要に迫られます。ところが、その魔女は意外なところにいたのでした。 予想はしていましたが、魔女は意外と身近なところに……。早苗の落ち着きぶりが素晴らしいです。
姫君達の晩餐 彼方からの氷菓
[著者] 山咲黒 [イラスト] 起家一子
[出版] B's-LOG文庫エンターブレイン
[ISBN] 978-4-04-726522-6
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シリーズ第6巻、「氷菓」です。赤い森の秘密、二百年前に起こったある出来事、そして魔女の孤独をめぐる物語。魔術絡みの謎も増えてきて、今後どの方向に話は進むのでしょうか……。
姫君達の晩餐 紡がれた肉料理
[著者] 山咲黒 [イラスト] 起家一子
[出版] B's-LOG文庫エンターブレイン
[ISBN] 978-4-04-726769-5
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シリーズ第7巻、「肉料理」です。国に召還され結婚式を挙げることになった王伊と新祢。彼らに同行するのは早苗のみ。そして国に戻った彼らの前で、二百年前の事件の一端が明らかになります。一方、早苗を送り出して塔で居残りの広兼でしたが、捕らえた魔術師ルヴァインからの情報をもとに、別ルートから二百年前の事件の一端をつかんだのでした。 今回出番無しの鳥代と珀蓮ですが、次回は主役になるそうです。
姫君達の晩餐 王の恋は乾酪のよう
[著者] 山咲黒 [イラスト] 起家一子
[出版] B's-LOG文庫エンターブレイン
[ISBN] 978-4-04-727024-4
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シリーズ第8巻。「乾酪(チーズ)」です。北の国に戻ったところ、父王に軟禁されてしまった珀蓮。彼女と引き離されてしまい憤る鳥代でしたが、この件の背後には北の王の深い想いがあったのでした。やがて早苗と広兼、白祢と王伊のカップルに加えて葫も北の国へと集結、そこで二百年前の出来事と現在を繋ぐ、様々な秘密が明らかになります。 謎解きが一気に進んでクライマックス目前といった感じです。今回は早苗の活躍(?)が驚きでした。
姫君達の晩餐 焼き菓子で物語は終わる
[著者] 山咲黒 [イラスト] 起家一子
[出版] B's-LOG文庫エンターブレイン
[ISBN] 978-4-04-727272-9
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シリーズ最終巻。ラストは「焼き菓子」です。鳥代を助けたものの、無理な魔法のために眠りに陥ってしまった魔女。彼女を目覚めさせるために必要なのは、二百年前の「赤の国」の都を森に沈めた魔術陣。それを求めて、三人の姫君達と三人の王子達と魔術師達は「赤い森」の塔に集結。すべてが始まったその場所で、二百年前に行われた魔術とそれにまつわる真実が明らかになります。大団円にてシリーズ完結です。
http://www.matsubokkuri.net