カルバニア物語
建国以来二十一代目にして初めて女王が即位した「カルバニア王国」が舞台の、時折シリアスな展開もあったりする王宮コメディです。シリーズ全体としての主人公は、若き女王タニアの乳姉妹でタンタロット公爵令嬢でもありながら、暴れん坊で胸がペチャンコの「がさつな男装の麗人」エキュー。彼女は、タンタロット公爵家のただ一人の子供であり、「女は家を継げない」のが世間の風潮であった頃に生まれました。が、タニアが女王に即位したことでその風潮にも変化が生じ始めており、エキューはカルバニア初の女公爵になることを目指しています。こんなエキューと、お茶目だけど包容力のある（ぷくぷくした胸の）女王タニア、そして王宮に出入りする人々が巻き起こす、さまざまな騒動の話です。
シリーズ全体の主人公はエキューですが、周辺登場人物が主役の話が結構あります。子供時代のエキューに求婚したことがある紅い髪の妖しい青年貴族ライアン、タンタロット公爵家の下のバスク地方領主をやっている野望家タキオとその息子フランと苦労人の従者カフ、フランの異母兄アトス、エキューの幼なじみで遊び人の男爵家次男オルト、エキューと背格好が似ているのでいつもエキューに着替えを取られて困っている少年近衛兵ダグラス、大男の宮廷ファッション・デザイナー・ロプス、タニアに恋しているらしいパーマー王国の王子コンラッド、などなど。
ちなみに私が一番好きなキャラはライアンです。「くすくす」と微笑むところが特に……。というわけで、ライアン絡みの話が一番気に入ってます。次に気に入っている話は「泣かないリアンダ」かな。あと、一番「笑った」話は「恋人達のゴンドラ」です。エキューのうさばらし(笑)。
カルバニア物語 １巻- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960002-9
- カルバニア物語 ２巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960027-2
- カルバニア物語 ３巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960052-4
- カルバニア物語 ４巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960083-8
- カルバニア物語 ５巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960118-7
- カルバニア物語 ６巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960155-2
- カルバニア物語 ７巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960196-5
- カルバニア物語 ８巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960229-0
- カルバニア物語 ９巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960270-2
- カルバニア物語 10巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960305-1
- カルバニア物語 11巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960353-2
- 11巻目にして、ついにエキューが公爵になる日がやってきました。紆余曲折の末に迎えた継承式は涙もの（？）です。
- カルバニア物語 12巻
- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960419-5
カルバニア物語 13巻- [出版] キャラコミックス（徳間書店）
- [ISBN] 978-4-19-960456-0
チキタ★ＧＵＧＵ
まじない師か占い師かお祓い師かなんかの「妖しい屋」グーグー家。その家族が妖怪に食べられてしまった中で、ただ一人生き残ったチキタ・グーグー。まだ赤ん坊だったチキタが食べられなかったのは、妖怪にとって彼が「死ぬほど不味い」人間だったからでした。ところが妖怪たちの間には「不味い人間は、百年飼育すればすごく美味くなる」という噂があるらしく、チキタの家族を食べてしまった妖怪は、チキタの前に再び姿を現します。こうして、七変化の妖怪ラー・ラム・デラルと、チキタ・グーグーの「百年」は始まったのでした。が、この奇妙な同居状態のチキタとラーの関係は、さまざまな事件を経て、少しずつ変わっていきます。そして、ラーが人間っぽくなっていく一方で、チキタは次第に「変容」していくのでした。人間と妖怪の「百年」とは……？
絵柄はどっちかというと「ほのぼの系」の話なのですが、実態はかなり重い話（なんといっても人食いですから）で、毒のある描写も多いです。さらに「死」というものが、あっさりというか突き放したような感じで描かれているのも印象的なシリーズです。全８巻完結。
チキタ★ＧＵＧＵ １巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日ソノラマ）
- [ISBN] 978-4-257-90400-7
チキタ★ＧＵＧＵ ２巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日ソノラマ）
- [ISBN] 978-4-257-90447-2
チキタ★ＧＵＧＵ ３巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日ソノラマ）
- [ISBN] 978-4-257-90452-6
チキタ★ＧＵＧＵ ４巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日ソノラマ）
- [ISBN] 978-4-257-90469-4
チキタ★ＧＵＧＵ ５巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日ソノラマ）
- [ISBN] 978-4-257-90522-6
チキタ★ＧＵＧＵ ６巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日ソノラマ）
- [ISBN] 978-4-257-90567-7
チキタ★ＧＵＧＵ ７巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日ソノラマ）
- [ISBN] 978-4-257-90577-6
チキタ★ＧＵＧＵ ８巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日新聞出版）
- [ISBN] 978-4-02-213117-1
砂の下の夢
死者の魂を使って秘法により砂漠にオアシスを作る神秘の民ジャグロ族。彼らのもう一つの仕事が、古くなり「危険」になったオアシスを撤収すること。この「撤収」を行うジャグロ族の若者（性別は秘密）と、撤収の立ち会い人となった人々の物語です。
砂の下の夢 １巻- [出版] プリンセスコミックスデラックス（秋田書店）
- [ISBN] 978-4-253-15307-2
砂の下の夢 ２巻- [出版] プリンセスコミックスデラックス（秋田書店）
- [ISBN] 978-4-253-15308-9
ラビット・ハンティング
ラビット・ハンティング １巻- [出版] ウィングスコミックス（新書館）
- [ISBN] 978-4-403-61727-0
- ティーンズモデルの事務所に所属している男の子クロムにジョンジョン、女の子のチャイナの、甘いところもあるけど痛くて毒がある日常の物語。「ラビット・ハンティング」というタイトルの意味が生々しいです。
ラビット・ハンティング ２巻- [出版] ウィングスコミックス（新書館）
- [ISBN] 978-4-403-61876-5
- 淡くて清楚な感じの表紙ですが、痛さと生々しさはさらにアップの第２巻です。
コーラル ―手のひらの海―
コーラル ―手のひらの海― １巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日新聞出版）
- [ISBN] 978-4-02-213132-4
コーラル ―手のひらの海― ２巻- [出版] 眠れぬ夜の奇妙な話コミックス（朝日新聞出版）
- [ISBN] 978-4-02-213161-4
