Tears Roll Down
「上級市民」が暮らす「楽園」、スラム街の「地獄」、その間にあって一般市民が暮らす「煉獄」の、三つの地区からなる「迷宮都市」。この都市で人々が素顔を隠すためつける「仮面(マスク)」を作り出すのが、「仮面師(マスカレリ)」と呼ばれる存在。「迷宮都市」で最高の腕を持つと噂される、黒衣をまとった美貌の仮面師レイヴンと、彼に付き従う「青年」グリフォンの二人が主人公。かつて「楽園」にいたらしいレイヴンと、彼の過去を知る人々、そしてレイヴンの手による「仮面」をつけた人々の物語です。
暗い雰囲気の話ですが、ある事情からレイヴンに引き取られた少女アリスと、これまたややこしい過去を抱えているパンク少年チェシャ猫のやりとりが、ちょっとした清涼剤になって一息つけます。「憎まれっ子世にはびこる」って……。
- Tears Roll Down 1
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54003-5
- Tears Roll Down 2
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54020-2
- Tears Roll Down 3
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54030-1
- Tears Roll Down 4
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54042-4
- Tears Roll Down 5
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54052-3
- Tears Roll Down 6
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54062-2
百年の満月
過去のある出来事から貴族の家を捨て、二度と人前でヴァイオリンを弾かないと誓った青年リュシアン。今はカフェでピアノ弾きをしているリュシアンの前に現れた青年ヴィクトルは、リュシアンに楽譜を手渡し、それをヴァイオリンで弾いてくれるよう頼みます。そして、「人前では弾かない」と拒んだリュシアンに対してヴィクトルは、「これを聴くものは、永遠に閉ざされた闇」と呟いたのでした……。
19世紀のパリが舞台の、一種の吸血鬼ものです。主人公のリュシアンは、年齢の割には子供っぽいです。さらに、ヴィクトルって神秘的な人物と思っていたら、リュシアンを猫可愛がりしてます。こんな二人の間を繋ぐのはリュシアンの、今は亡き母親オルタンスで、謎めいた彼女の存在をめぐって、この話は展開していきます。
※「百年の満月 3」にイラスト配置ミスあり。243pと279pが入れ替わっているとの事です。
- 百年の満月 1
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54038-7
- 百年の満月 2
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54047-9
- 百年の満月 3
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54076-9
- 百年の満月 4
- [出版] ウィングス文庫(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-54089-9