紗々亜璃須 (更新終了)

崑崙秘話

崑崙秘話

仙女になるため修行中のお転婆な少女・瑞香が主人公の中華ファンタジーで、「沈丁花の少女」「牡丹の眠姫」「風の娘」の三部作になっています。謎に包まれた出自の少女・瑞香が、人界を混乱させる妖怪・狐精との対決を通して成長していく物語です(ちょっと違うかも)。「水仙の清姫」「寒椿の少女」「此君の戦姫」の前3作と同じ世界が舞台で、前3作の登場人物が本作にもたくさん登場し、瑞香とともに狐精と対決します。前3作は「登場人物紹介を兼ねた番外編」で、本作が「本編」にして「完結編」といえるかもしれません。

紅の鳥銀の麒麟

他の中華ファンタジーと同じ世界が舞台で、「外伝」あるいは「番外編」的な話です。主人公は鳳凰族の娘・里灯。鳳凰としての役目を与えられなかったことから不満を募らせていた彼女が、八つ当たりで投げた火の玉に当たってしまったのが、麒麟族の青年・準銀王。この話は、こうして出会った(笑)二人の恋愛ものです。今回は、「世界の危機」とかはないので、割とほのぼのしてます。ところで私は、森司の一言「石」が気に入ってます。

水仙の清姫
[著者] 紗々亜璃須 [イラスト] 井上ちよ
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255445-9
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あとがきによると「世をすねた男が純粋な少女と出会って変わる」というあらすじの中華ファンタジーです。銀の髪と青い翼を持つ半人半妖の青年・翼宿にさらわれた、西王母の末娘・太真。ところが、彼女は凄まじく天真爛漫で、翼宿を戸惑わせるのでしたが……。決してお笑い系の話ではないんですけど、とにかく太真が楽しいです(西王母もなかなかのものですけど)。話のボリュームが少々物足りない(本が薄いわけではありません)のですが、なかなかさわやかな結末でした。
寒椿の少女
[著者] 紗々亜璃須 [イラスト] 井上ちよ
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255468-8
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「水仙の清姫」と同じ世界が舞台の話です(時代は前作より前で、一部の人物は共通して登場)。今度の主人公は世間ずれした少女、暁春です。六十歳の男の後添いにいくことになり、周囲に嘲笑されても、慌てず騒がずどっしりと構えています。そんな彼女が森で出会ったのが、小鳥に変じることのできる童女、翡翠。西王母に仕える者であるという翡翠は、暁春の縁談の話を聞いて憤慨し、もっとましな相手を探してみせると暁春に告げたのですが……。性格が反対といってもよい、暁春と翡翠のとりあわせが楽しいです。しかし、こんな翡翠があんなになるんですね……。
此君の戦姫
[著者] 紗々亜璃須 [イラスト] 井上ちよ
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255494-7
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「水仙の清姫」「寒椿の少女」と同じ世界が舞台の話です(一部の人物も共通して登場)。今回の主人公は、西王母の四番目の娘、瑶姫。学問より武術が得意で、じっとしていられない性格の彼女は、人界を見てみたくてたまらなくなり、周りに内緒で仙界を抜け出します。そんな瑶姫が地上で出会ったのが、ある悩みを抱えた少女、春麗。その悩みとは、数日前に春麗のもとを訪れ「あなたには仙女に選ばれる資格がある」と告げた、仙界からの使者と名乗る男のことでした。この件で、春麗に相談を持ちかけられた瑶姫は……? 今回は、考えるより先に言葉が出てしまう瑶姫が楽しい話です。
沈丁花の少女 崑崙秘話
[著者] 紗々亜璃須 [イラスト] 井上ちよ
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255515-9
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牡丹の眠姫 崑崙秘話
[著者] 紗々亜璃須 [イラスト] 井上ちよ
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255540-1
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風の娘 崑崙秘話
[著者] 紗々亜璃須 [イラスト] 井上ちよ
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255566-1
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紅の鳥銀の麒麟 上
[著者] 紗々亜璃須 [イラスト] 井上ちよ
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255582-1
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紅の鳥銀の麒麟 下
[著者] 紗々亜璃須 [イラスト] 井上ちよ
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255585-2
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