本宮ことは (更新終了)

幻獣降臨譚

聞け、我が呼ばいし声 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255882-2
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吠えよ、我が半身たる獣 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255898-3
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繙け、闇照らす智の書 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255912-6
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猛れ、吹き荒ぶ沖つ風 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255943-0
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流れよ、凍りし我が涙 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255958-4
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響け!世界を統べる唄 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-255981-2
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走れ、真実への細き途 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286500-5
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渡れ、月照らす砂の海 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286513-5
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この手の中の儚きもの 幻獣降臨譚短編集
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286519-7
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踊れ、光と影の輪舞曲 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286528-9
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掲げよ、命懸ける銀の剣 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286561-6
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囁け、この現世の秘密 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286585-2
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眠れ、蒼く深き海の底 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286601-9
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翔べ、遙か朝焼けの空 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286620-0
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進め、骸横たわる荒野 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286636-1
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開け、細き一条の血路 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286641-5
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叫べ、涙溢るるこの心 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286646-0
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轟け、暗雲薙ぎ払う雷鳴 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286656-9
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捧げよ、永久に続く祈り 幻獣降臨譚
[著者] 本宮ことは [イラスト] 池上紗京
[出版] X文庫ホワイトハート講談社
[ISBN] 978-4-06-286666-8
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聖鐘の乙女

ロウエン王国唯一の音楽学院であり、女子禁制の「聖楽学院」。十三歳になった少年だけが受験でき、すべての専科を含めて一学年は三十人弱という狭き門。その難関を見事突破して入学した、美しい声を持つ「少女」アティーシャ(十五歳)が主人公。彼女は、聖楽学院の卒業生だった父の形見の楽譜を探し出すため、性別を偽り、弟のサディの名前を借りて、声楽科へと潜り込んだのでした。

その美しい声で皆の注目を浴びるアティーシャに大きく関わってくるのは、王国の第十三王子で温厚な金髪碧眼の美青年サリアン、サリアン至上で家令見習いの赤髪灰瞳のネイト、謎めいたところのある黒髪黒瞳のジェッツの三人の上級生です。他にも、個性豊かな同級生、上級生、教師たちが登場します。

こうして始まった、注意力散漫で天然気質だけど常に前向きの少女アティーシャの、女子禁制の音楽学院での生活の物語です。危ない橋を渡りながらも、学院の生活を楽しんでいるアティーシャですが、彼女の目的である父の形見の楽譜はなにやらいわく付きであるらしく、その探索は難航。しかも、その楽譜と関係があるかもしれない何かを狙う謎の勢力が絡んできたりして、さらに、サリアン、ネイト、ジェッツも無関係ではない模様。

と、裏側にはいろんな事情がありそうですが、アティーシャが、美味しいものに目がなかったり、サリアン様の美貌に見惚れてたりと、とにかく前向き脳天気(笑)なおかげで雰囲気はとても明るいです。サリアン至上主義のネイトも不器用ながらアティーシャを気にかけてたりするのもポイント。学院では男として振る舞っているけど、本人が気づかないうちに結果的に周囲を巻き込んでしまっているアティーシャが楽しいシリーズです。

聖鐘の乙女 光の王子と炎の騎士
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4026-6
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シリーズ第1巻。入学早々いらぬ注目を浴びてしまったアティーシャは、騒動の末に、サリアン王子の家令見習いであるネイトと同室になります。一方、サリアンとは別の意味で学院の有名人であるジェッツとも関わることになり、アティーシャはますます注目を浴びてしまうことになったのでした。 アティーシャの世話をすることになったネイトですが、「サリアン様のため」を常に口にしつつもアティーシャの事を気にかける不器用さが良いです。
聖鐘の乙女 黒猫と白の女王
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4048-8
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シリーズ第2巻。合奏コンクールの練習が続くさなか、アティーシャは、学院の七不思議の一つ「首が動く石像」の謎を追うことになってしまいます。怪談大嫌いのアティーシャでしたが、サリアンが協力してくれるとあっては後には引けません。ところが、石像の謎はやがて、学院の秘密を狙う勢力へと繋がってゆくことに……? 新登場の訳あり新任教師バルムンドが渋くて良いです。あと、アティーシャの言動が時々どう見ても女の子なのですが、周囲は気づいているのかいないのか……? でも、本人はそんなことにはお構いなしの脳天気です。
聖鐘の乙女 雨の音符と虹のメロディ
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4064-8
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シリーズ第3巻。合奏コンクールにサリアンの兄王子の出席が決まり、その準備には学院をあげて取り組むことが決定、美しい声のアティーシャは、他の院生に唄を教える手伝いをすることになります。しかし、他の院生はアティーシャほどの才能がなく、その雰囲気は次第にぎこちないものになっていきます。さらに、彼女には健康診断という絶体絶命のピンチが迫っていたのでした。 今回は、完璧主義者の上級生リキシスと、その友人で飄々としたクロセという二人の先輩が活躍してます。特に、リキシスの本性はかなり強烈(笑)。一方、サリアンにかまけていてアティーシャを放ったらかしにしていたネイトですが、最後ではいいところを見せてくれました。
聖鐘の乙女 谷間の百合と水の乙女
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4095-2
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シリーズ第4巻。学院は夏休みに入り、家庭教師役の上級生とともに、同級生トールディの別荘へと招かれたアティーシャ。「谷間の百合と水の乙女」という伝説があるその地で、アティーシャは、トールディの「元」婚約者だったという少女マデリーンと出会い、その恋の成就に協力することになります。一方、この地の伝説には、なにやら他の秘密が隠されているようで……? 夏休み前半ですが、別荘組、居残り組(ネイト、サリアン)それぞれに一騒動ありました。夏休み後半にも、もう一騒動ありそうです。あと、自分が「男」だということを忘れかけてるようなアティーシャの言動に、リキシスが動揺して地が出てしまってたりしてます。
聖鐘の乙女 夏の王と秋の女神
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4113-3
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シリーズ第5巻。リキシスの書いた論文が芸術文化賞の候補となったことから、彼は入賞を狙うべく論文の追記を決断します。そのためには、アティーシャとクロセの協力が必要ということで、別荘の全員が夏休みを返上して学院へと帰ってきます。ところが、アティーシャの顔を見たネイトは急に冷たくなり、アティーシャは耐えきれず部屋を飛び出してしまったのでした。一方、夏休みの学院では、ある不良教師の発案により、くじ引きで決まった相手に贈り物をする「女神の贈り物」というイベントが行われることに。 夏休み後半編です。「女神の贈り物」のイベントと絡んで、ネイトとサリアンの出会いの秘密が明らかになります。アティーシャに対するネイトの想いと態度、彼女をめぐってのサリアンとアティーシャのやりとりが良いです。
聖鐘の乙女 獅子の城と銀の泉
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4139-3
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シリーズ第6巻。リキシスの論文が芸術文化賞を受賞し、その授賞式が王宮で行われることになります。アティーシャも関係者として王宮に招かれることになりますが、その影にはサリアンの兄であるエルシオン王子の存在がありました。こうして、アティーシャたちは罠を承知で王宮の授賞式に出席することに……。 サリアン様(←ここは様をつけたい)がいろいろと凄いです。クロセもなかなかですが。アティーシャの秘密絡みでシリーズの折り返し点でしょうか? ところで、アティーシャの「頭に花」で笑い転げました……。
聖鐘の乙女 恋の歌劇と薔薇のドレス
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4161-4
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シリーズ第7巻。秋の学院祭の時期を迎えた聖楽学院。アティーシャは、学院祭で行われる歌劇のヒロイン役に抜擢されてしまいます。しかも、劇の相手役はリキシス先輩に加えてあのジェッツ先輩で、アティーシャの悩みは深まるのでした。 学院祭編の前編です。前回ラスト以降、サリアン様のアティーシャに対する態度が変わってちょっと怖い。次回はアティーシャの「女装」が出るそうで、周辺の反応が楽しみです。
聖鐘の乙女 月の聖女と夜の怪人
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4187-4
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シリーズ第8巻。ジェッツにキスされた衝撃、ある意味で過保護になったネイトに、甘い言葉をかけてくるサリアン様と、アティーシャの悩みの種が尽きない中で訪れた学園祭当日。「女装」したアティーシャは歌劇のヒロインとして舞台に立ったのでした。 アティーシャの「女装」は彼女に危険を及ぼすと考えたネイトがとったある行動、甘い言葉で驚くべき提案を持ちかけてきたサリアン様、そしてジェッツの「ブラーノ」の秘密など、主要登場人物の様々な一面を見ることができた話でした。マデリーンの手によるアティーシャの「女装」はとても可愛いですが、確かにこれは危険です。そして急展開の結末から以下次巻。ところでタイトルの「月の聖女と夜の怪人」は、ネイトとサリアン様でしょうか。
聖鐘の乙女 水晶の笛と闇の時計
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4212-3
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シリーズ第9巻。学院祭のさなか何者かに襲われたジェッツ。一方、学院祭以来ネイトを意識するようになってしまったアティーシャでしたが、些細な行き違いからネイトと衝突してしまいます。そんな中、学院を訪れた考古学者のテオドール。メルエルの父であるテオドールは、「祈りの塔」と呼ばれる遺跡で見つかった不思議な遺物「水晶の笛」の調査を学院に依頼。この件に「フィスハの願い」との関連を感じ取ったアティーシャは、調査に向かうリキシスたちに同行することを決めたのでした。 アティーシャとネイトの関係が行きつ戻りつ結局前進の第9巻。一方サリアン様の本気の宣言がちょっと怖いです。あと、巻末の「おまけのその後」と、口絵の赤ずきんバージョンのアティーシャが可愛いですね。
聖鐘の乙女 雪の聖画と氷の首飾り
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4249-9
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シリーズ第10巻。サリアン王子に誘われ、彼がいつも新年を迎えるという修道院に、ネイトと共にやってきたアティーシャ。彼女は侍女見習いという名目で、修道女姿で過ごしますが、日々サリアンがささやく甘い言葉に悩まされることになります。そんな中、修道院で事件が起こり、それをきっかけにアティーシャはネイトへの恋心を自覚。一方、サリアンはついに本気の行動に出ることに……。 アティーシャに甘い言葉をささやきまくり、ついに本気を見せたサリアン王子。そしてアティーシャはネイトが好きと自覚し、一方でネイトはアティーシャから距離を置こうとしています。こんな彼らの関係は次巻に続きます。
聖鐘の乙女 黄昏色のリボンと白鳥の唄
[著者] 本宮ことは [イラスト] 明咲トウル
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4305-2
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シリーズ第11巻。本気を出してアティーシャを口説き始めたサリアン王子。一方、サリアンの本気を知ったネイトはアティーシャから距離を置き、冷たく当たるようになります。一方、アティーシャはサリアンの件と立て続けに起こる事件から、このまま学院に居続けるのはネイトたちへの負担が大きすぎると判断し、学院を辞める決断をしたのでした。 告白が二つもあった新刊でした。振り切れていないのはネイトだけ……。あと、今回はバルムント先生が格好良いです。そして凶悪な引きで以下次巻です。

宝石姫は微笑まない。

宝石姫は微笑まない。
[著者] 本宮ことは [イラスト] くまの柚子
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4170-6
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石の声を聞き、石の花を咲かせることができる「宝石姫」ファーラ。王位を奪った簒奪者から逃れ、寒村で隠れ暮らす彼女のもとに、ある日、傭兵のダリオンとセルツァが現れます。ファーラの許嫁である隣国の王子の元へ、彼女を送り届ける密命を帯びた彼らとともに、ファーラは旅立ちますが、彼女は次第にダリオンへの思いを募らせていくのでした。 賢くて剣の腕が立ち、常に前向きのファーラと、無口で頑固な大剣使いのダリオン、陽気で華やかで気が回るセルツァ。この姫君と二人の傭兵の取り合わせがよいです。

茨姫は嘘をつく。

茨姫は嘘をつく。
[著者] 本宮ことは [イラスト] くまの柚子
[出版] 一迅社文庫アイリス一迅社
[ISBN] 978-4-7580-4220-8
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婚礼に向かう花嫁の馬車を護衛する仕事を引き受けた傭兵セルツァ。しかし彼は、花嫁の一行にどこか胡散臭いものを感じ始めます。やがて、「花嫁」の従者が実は男のふりをした女の子であることに気付いたセルツァは、ある計略を思いついたのでした。 宝石姫は微笑まない。」の姉妹編のような感じの話です。ファーラやダリオンもちょっとだけ登場。そして、「宝石姫」と恋に落ちた傭兵ダリオンの相棒たったセルツァが今回は主役です。自称女好きを標榜しつつも女性を信じ切れないセルツァが出会った、「運命の女」の話です。
http://www.matsubokkuri.net