喜多みどり (更新終了)

天空の剣

天空の剣
[著者] 喜多みどり [イラスト] 宮城とおこ
[出版] ビーンズ文庫角川書店
[ISBN] 978-4-04-449501-5
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突如現れ、拡大を続けている「酸の海」と、そこから現れる魔物によって滅びつつある世界。そこで傭兵として魔物と戦っていた、口のきけない青年剣士ノクスと、ひょうひょうとした性格の魔法使いダークロアは、橙混じりの青い刀身の剣を持つ(ぶっきらぼうですぐに手が出る)女剣闘士ウィルゴと出会います。しつこく追ってくる謎の求婚者から逃げつつ旅を続けているらしいウィルゴに、何故かくっついていくことにしたダークロアは、苦難(?)の末に、酸の海の扉がウィルゴによって開かれたことと、ウィルゴの持つ剣がその鍵であることを聞き出す事に成功。こうして、ウィルゴと、改めてウィルゴにくっついていくことにしたらしいダークロア、そして何かを考えているのか特に嫌がることもなくついてくるノクスの三人の旅が始まります。こんな彼らの前に(いきなり)現れたのが、葡萄酒色の髪と衣の琴弾きミューシカで、何やらいろいろと知っているらしく、ウィルゴたちの案内役を自ら買って出ます。うさんくさく思いつつも、(ダークロアが先に行ってしまったので仕方なく)ミューシカについていくことにしたウィルゴ。結局一人増えて、四人の旅は続きます……。

西風の皇子

西風の皇子
[著者] 喜多みどり [イラスト] 宮城とおこ
[出版] ビーンズ文庫角川書店
[ISBN] 978-4-04-449502-2
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天空の剣」より少しだけ後の時代、ミュドラネという名の帝国の、ある理由で皇位継承権を持たない皇子ディディウスが主人公の物語。いつの間にか、西風を司る、わがままでで甘えん坊の女神メイヴェーラに、身体に同居されてしまっていたディディウスは、霧の神エイルセイルに拉致されて眠りにつきます。そして彼が目覚めたとき、その身体には〈滅びの女神〉が変じた〈種〉を身体に植え付けられていたのでした。地上世界とともにディディウスを滅ぼすと告げたエイルセイルの真意とは? 西風の皇子ディディウスの、放浪の始まりの物語です。
闇色の少年王 西風の皇子
[著者] 喜多みどり [イラスト] 宮城とおこ
[出版] ビーンズ文庫角川書店
[ISBN] 978-4-04-449504-6
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シリーズ第2巻。〈滅びの女神〉と西風の女神メイヴェーラを身体に宿し、旅を続ける皇子ディディウスは、酸の海で焼け死んだはずの皇帝が生きているとの噂を耳にします。その噂の源は、ミュドラネ人発祥の地で、無人のはずの島ミドラ。ディディウスたちは、噂の正体を確かめるためミドラに渡ることになります。そして、人々が航海の神エトクスの大祭に沸く中、ディディウスは、霧の神エイルセイルと再び相見えることに……。
半神の女剣士 西風の皇子
[著者] 喜多みどり [イラスト] 宮城とおこ
[出版] ビーンズ文庫角川書店
[ISBN] 978-4-04-449505-3
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シリーズ第3巻。自らの身体に宿る〈滅びの女神〉を封印する方法を求めて旅を続けるディディウスは、かつて女神の封印に成功したという魔法使いギャンダルフィッハのもとを訪れます。そこで彼が出会ったのは、天空の神の血を引く女剣士ウィルゴ。彼女はギャンダルフィッハにさらわれた大切な人を取り戻そうとしていたのでした。ところが、今度はギャンダルフィッハが蜘蛛神にさらわれてしまい、それを追うためにディディウスはウィルゴと、とりあえず手を組むことになります。しかし、メイヴェーラは露骨にウィルゴを嫌悪します。それもそのはず、ウィルゴは……(→天空の剣)。
最後の魔法使い 西風の皇子
[著者] 喜多みどり [イラスト] 宮城とおこ
[出版] ビーンズ文庫角川書店
[ISBN] 978-4-04-449506-0
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シリーズ第4巻。西風の女神メイヴェーラを裏切り、ディディウスから〈種〉を奪っていった魔法使いギャンダルフィッハ。彼は、地上の神々たちに、取引の条件としてディディウスを殺すことを求めます。一方、地上の神のもとで、眠っている力を引き出されたディディウスでしたが、それは〈滅びの女神〉との戦いに使えるようなものには見えませんでした。そんな中、メイヴェーラの失われていた記憶が甦り、〈滅びの女神〉の目覚めが迫る中、彼女はギャンダルフィッハとの約束を果たすために旅立ったのでした。
大地の女神 西風の皇子
[著者] 喜多みどり [イラスト] 宮城とおこ
[出版] ビーンズ文庫角川書店
[ISBN] 978-4-04-449507-7
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シリーズ最終巻。〈滅びの女神〉の根源をめぐって天空神どうしが争い、〈滅びの女神〉を阻止しようとする地上の神々がそれに巻き込まれる中で、仲間たちとはぐれてしまったディディウス。しかし彼はあきらめず、〈滅びの女神〉を倒す方法を求めて行動し、彼とはぐれた仲間たちもそれぞれの戦いを始めていたのでした。彼らの努力はやがて実を結び、〈滅びの女神〉との最後の戦いが始まります。
西風の贈りもの 西風の皇子
[著者] 喜多みどり [イラスト] 宮城とおこ
[出版] ビーンズ文庫角川書店
[ISBN] 978-4-04-449508-4
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シリーズ番外編です。雑誌掲載作の加筆修正3本+書き下ろし作1本が収録されています。
「英雄の烙印」
旅をしているディディウスがトラブルに巻き込まれる話。本編開始前に書かれたこともあってか、ディディウスの性格がちょっと違います。
「女神の秘密」
エイルセイルの過去に触れたメイヴェーラの話です。
「黄昏の王国」
ノクスとウィルゴがいちゃいちゃしてます。
「夜の蝶」
これのみ書き下ろし。殺し屋キリロ登場のダークロア過去編です。

龍の王女

ザ・ラスティ・ワールド 龍の王女
[著者] 喜多みどり [イラスト] 凱王安也子
[出版] ビーンズ文庫角川書店
[ISBN] 978-4-04-449503-9
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その右目に未来を見通す「予言の書」を持ち、王国シオロの龍戦士団を束ねる王女クレシャナ。彼女には、ガリオンという名の年上の婚約者がいました。戦場でガリオンに命を救われたことから、当初は反発で始まったクレシャナの想いは、やがて興味となり、好意を経ていつしか愛情と変わっていったのでした。しかし長く続いた戦が終わり、結婚式を間近に控えたある日、ガリオンはクレシャナを裏切り、「予言の書」を奪って異世界へと逃亡。それを追ったものの返り討ちにあい、クレシャナはただ一人、異世界に放り出されます。こうして、クレシャナのガリオンへの愛情は憎悪へと変わり、赤い大地と青い空がどこまでも続く「錆びついた世界」での彼女の復讐の旅がはじまったのでした。
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