神の眠る国の物語
隣国ハッシュウィルの突然の侵攻により滅ぼされた「神が守りし王国」ウラルの王女シーナ。落ちのびる時に持ち出した「神体」を壊してしまった彼女は、その中で八百年眠っていた「神」ウラルを身体に受け入れます。「神」の力によって男の姿となったシーナは、名を偽って武術大会に臨み、隣国ゴシュラムの若き王ゴートに仕えることになったのでした。やがて、落ちのびた後に行方不明となっていた双子の兄アレンが、怪我のため記憶を失った状態で見つかり、シーナはその身代わりとして王国復興を目指すことになります。
次第にゴート王に惹かれていくシーナですが、男として仕えているため、想いを打ち明けることもできず、悶々と思い悩んでいます。また、ゴート王には幼い頃に定められた許嫁サナがいるのですが、彼女は「男」のシーナに惚れてしまっていたりします。このへんの関係もこのシリーズのポイントです。
金の王子と金の姫 〜神の眠る国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-3014-4
金の王子と銀の悪魔 〜神の眠る国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-3306-0
金の王子と黒の魔導士 〜神の眠る国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-3514-9
金の王子と青の軍団 〜神の眠る国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-3649-8
黒の騎士と赤の淑女 〜神の眠る国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-3808-9
金の王子と金の王 〜神の眠る国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-4017-4
金の姫と金の王 〜神の眠る国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-4124-9
金の王と銀の姫 〜神の眠る国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-4715-9
- 復興中のウラル国の新王アレンに、かつての敵国ハッシュウィルの姫君との政略結婚の話が持ち上がります。そのお相手は、ハイル王子の妹のパール姫。一ヶ月の婚約期間という条件で、ウラル国へとやってきたパール姫でしたが、その性格も災いしてアレンとはすれ違いばかり。一方、アレンもうまくいかないパール姫との関係に、次第に投げやりな気分に……。こうして二人の婚約が危機(?)に陥った頃、今はゴシュラムの王妃となったシーナがやってきたのでした。 パール姫(ツンツンで可愛いです(笑))と新王アレンの番外編です。互いに素直になれない二人をくっつけたのは、すっかり「お姉さん」になってしまったシーナでした。
金の王と銀の許婚 〜神の眠る国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-5034-0
- 新王アレンとパール姫の番外編第2弾です。ある事情から一年先に延期となったアレンとパールの結婚。その合間にウラル国を訪れた大国ザルセンの皇子ザハードが、パール姫に一目惚れしてしまってアレンと対立。やがて二人はゴシュラムの武術大会で対決することになったのでした。
神とある国の物語
戦う王女と迷える騎士 〜神とある国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-727796-0
戦う王女と毒薬王子 〜神とある国の物語〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-728001-4
スワンドール奇譚
夜を待つ姫君 〜スワンドール奇譚〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-726194-5
- 深い森の古城で、吸血鬼であるジュリアン・ザビエル侯爵に育てられた少女アンナ。彼女は、クーデターが起こったスワンドール王国で生き残った唯一の王族でしたが、そのことは知らされず、「奇病に冒された」ジュリアンの娘として、愛情をそそがれ成長していきます。やがて、アンナはジュリアンの「奇病」に疑念を抱くようになりますが、同時に「優しい父親」であるジュリアンに惹かれ始めていたのでした。そんな中、王族の生き残りの噂が流れるようになり、ジュリアンがアンナを手放す時が訪れたのでした。 「父親」の正体と、自らの出生を知ったアンナは、スワンドール王国の女王になるのか、それとも……? といったところで、「夜の世界」への誘惑に満ちあふれた話でした。
針の魔法 〜スワンドール奇譚〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-726267-6
- 仕立師になって素敵なドレスを作ることを夢見る、下町生まれの少女マリアンネ。被服工房を経営するオズモンド男爵の夫人エミリアに見いだされ、下働きのお針子として工房に入ったマリアンネは、仕立師を目指して元気いっぱいに働き始めます。それから数年後、ドレスを扱うことを認められるようになった彼女が偶然出会ったのが、気さくな准侯爵の青年ハリィで、身分差に戸惑いつつも彼に好意を抱くようになります。次々とドレスの注文も入るようになり、その製作に奔走するマリアンネでしたが、ある日、彼女のもとを思いもよらぬ客が訪れ、彼女の才能を見込んである魅力的な「提案」を持ちかけてきたのでした。 時間軸としては「夜を待つ姫君」より前になるシリーズ第2巻。ハリィがいなかったら、マリアンネは「提案」を受けていたのでしょうか……。
姫を守る姫 〜スワンドール奇譚〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-726478-6
- 夜の女王イパネラに、生まれる前から呪いをかけられた王女マリーナ。彼女を守るために、スワンドール国王の命により結成されたのが女性だけで構成された姫騎士団でした。幼い頃より剣と乗馬を愛する少女アルルは、十五歳でこの姫騎士団に入り、やがてその団長となります。一方、この姫騎士団を目の敵にしていたのが王騎士団の団長ジュリアスで、なんとか姫騎士団を解散させられないかともくろんでいたのでした。そんな中で、マリーナ王女に隣国のカイヤ皇太子との結婚話が持ち上がり、それをきっかけに姫騎士団と王騎士団が対立、やがて王都を巻き込む大騒動になってしまったのでした。 ジュリアスはアルルのことが気になっているのですが、素直になれず、姫騎士団の批判に逃げてしまっています。一方アルルはさっぱりした性格。こんな二人の物語です。
巣籠の歌姫 〜スワンドール奇譚〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-726926-2
- 貴族の令嬢でありながら、父亡き後、継母によってスワンドールの歌劇場に売られてしまったエリナ。しかし、彼女の天使のような歌声は人々を魅了し、やがて彼女は稀代の歌姫へと成長していきます。皇太子ジャンクロードも、彼女の歌声に魅せられた一人でした。彼はエリナへの思いが募る余り、彼女を拉致同然に呼び出し、巨大な鳥籠に閉じ込めてしまいます。それを知って動いたのが、エリナを幼い頃から見守ってきた魔物ブルムだったのでした。 歌姫エリナと皇太子ジャンクロードの物語ですが、影でブルム大活躍です。
目覚めの秘薬 〜スワンドール奇譚〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-727273-6
- 眠りに陥ったまま目覚めない病に冒された、スワンドール王国の第一王子ガイル。第二王子マルケシュは、ガイルを目覚めさせるため、北の魔女の村を訪れます。しかし、魔女の技でもガイルを目覚めさせることはできず、彼女たちが最後の手段として頼ることにしたのが、「夜の女王」と呼ばれる存在でした。こうして、第二王子マルケシュの夜の旅が始まりますが、彼に同行することになったのは、眠るガイルに恋をした青と緑の瞳の魔女見習い・エマだったのでした。 スワンドール建国時代、恋を知らなかった魔女見習いエマと、眠り続ける王子ガイル、その弟のマルケシュの物語です。なお、この一冊では話は終わらず、次巻に続きます。
煌めきの秘薬 〜スワンドール奇譚〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-727367-2
- 「秘薬」後編。眠りに陥った第一王子ガイルを目覚めさせるため、「夜の女王」から助けの手がさしのべられます。そして、使者ローゼンハイム卿により目覚めることができたガイル。しかし、彼は夜の一族の影響か、性格が変わってしまったのでした。これに対して、エマとマルケシュは……? スワンドール建国時代、魔女見習いエマと、第一王子ガイル、第二マルケシュの物語の後編です。
魅惑の饗宴 〜スワンドール奇譚〜
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-727520-1
- 料理が特技の、貧乏貴族の娘ビビの憧れは、美貌の天才料理人と噂されるロッシ。ある時、国王が企画した饗宴にロッシが呼ばれ、料理人助手(ただし男子限定)を募集していると聞き、男装して試験に臨んだのでした。
12粒の宝石姫
「女は愛の試練に耐えられるのか」という、天上界の男神と女神の口げんかから始まった賭け。それは地上の乙女たちに試練を与え、彼女たちがそれを乗り越えられるか試すというものでした。男神に掛けの対象として選ばれてしまった、宝石の名を持つ十二人の乙女たちの恋物語です。
全部で十三人のイラストレーターが表紙や口絵、挿絵を描いていて豪華です。二冊であわせて十二本の短編が収録されています。どれも良い話ですが、男神と女神のいちゃいちゃぶりもなかなかです。
12粒の宝石姫 ―月は惑わす―
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-727065-7
12粒の宝石姫 ―陽が導く―
- [出版] B's-LOG文庫(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-04-727127-2