一人の王にさしあげる玩具
「一人の王にさしあげる玩具」「ある幸福なひとの噺」「さまよえる王の噺」「修道士イーディルカンとふたりの傭兵」の四編と表題作のおまけ番外編を収録した短編集です。表題作は、砂漠の王国の幽閉された王子カサフと遊牧民の族長の息子ウルスクが主人公。自らを「玩具」と称して王子を笑わせるのが好きだったウルスクと、必要なのは兵だと言い張る王子の二人の、少年から壮年までの関わりを描いた物語です。
- 一人の王にさしあげる玩具
- [出版] ウィングスコミックス(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-61826-0
鎖衣カドルト
「鎖衣」とは、様々な法を鎖にたとえて民心を統括する鎖の国の神祇官であり、身に巻き付ける鎖(これも「鎖衣」と呼ばれる)によって自らの信念を表しています。貴族の生まれでありながら、この「鎖衣」となった青年カドルトが主人公。「自分は生きる価値がない」と悩む「死にたがり」のカドルト(だから彼の鎖衣は両手首と首)ですが、スラムの外れに住んで人々に教えを説いています。また、いろんな意味でカドルトの支えになっているのがスラム出身の鎖騎士補ラダンで、カドルトの自死願望のストッパーにもなっていたりします。こうして、迷いながらも人々のために尽くすカドルトの物語。なお、作品の後半では、水の国の巫女との対話という「異文化との接触」が描かれています。
- 鎖衣カドルト
- [出版] ウィングスコミックス(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-61883-3
いづれの御時にか
- いづれの御時にか 1巻
- [出版] ウィングスコミックス(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-61935-9
- いづれの御時にか 2巻
- [出版] ウィングスコミックス(新書館)
- [ISBN] 978-4-403-62131-4
架カル空ノ音
隠遁していた元軍医のジャックが出会った、背に翼を持つ「鳥人族」の末裔たち。異種族との交流と滅びの物語です。
- 架カル空ノ音 1巻
- [出版] ビーズログコミックス(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-3431-9
- 架カル空ノ音 2巻
- [出版] ビーズログコミックス(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-3696-2
- 架カル空ノ音 3巻
- [出版] ビーズログコミックス(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-4112-6
- 架カル空ノ音 4巻
- [出版] ビーズログコミックス(エンターブレイン)
- [ISBN] 978-4-7577-4663-3