足塚鰯 (更新終了)

ピクテ・シェンカの不思議な森

荒唐無稽な噂だけがあって誰も入れず、王国の人々から禁断の森と呼ばれているピクテ・シェンカを祖父から受け継ぎ、「名前だけの領主」となった少女ムイ。しかし、誰もいないはずのシェンカの森では、様々な異界からやってきた人々が秘かに暮らしていたのでした。こうして、禁断の森の秘密とその住人たちとの契約を受け継いだムイの、森の外では秘密を守りつつ、常識の通用しない森の住人たちに振り回される日々が始まったのでした。

ムイの世話係で普段は穏やかだけど、時々恐ろしい一面を見せる美形の兄妹のルズとリアーニ(←「異様に子供好きな魔物」の血をひいている)、獣の足を持つ美青年(←実はムイの祖先)のクトー、常に不機嫌で無愛想で何かとムイにつっかかる(←理由あり)執事フィンドル、妙にムイへの礼にこだわる(←理由あり)異界を結ぶ森狼の王ラーシェンが主な登場人物で、特にフィンドルとラーシェンは何かとムイの行動に絡んできます。

こんな森の住人達との日常と、森の秘密をめぐる物語です。

ピクテ・シェンカの不思議な森 はじまりは黒馬車に乗って
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601142-6
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ピクテ・シェンカの不思議な森 王都の夜と婚約者
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601176-1
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ピクテ・シェンカの不思議な森 ひねくれ執事と隠者の契約
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601211-9
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ピクテ・シェンカの不思議な森 わがまま王子と魔女の誘惑
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601250-8
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ピクテ・シェンカの不思議な森 魔法の指輪と失くした思い出
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601268-3
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シリーズ第5巻。ラーシェンがムイに贈った指輪によってムイが幼い子供の姿になってしまい、さらに記憶が少しずつ失われていくという事件をめぐる騒動の話です。 幼い子供姿のムイに驚喜するルズとリアーニ、礼儀正しい外面と反対のフィンドルの心の声、今頃ムイへの想いを自覚したラーシェンと、いろいろ楽しい一冊でした。他にもいくつか明らかになった事実があり、今後の展開が楽しみです。
ピクテ・シェンカの不思議な森 裂かれた姉妹と王子の厄災
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601300-0
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シリーズ第6巻。ティッセの暗躍によって窮地に追い込まれたムイでしたが、とっさの機転と皆の協力で何とか切り抜けます。一方、ついにムイはフィンドルとラーシェンのことを意識し始めて、二人の顔をまともに見られないような状態になってしまったのでした。 フィンドルとラーシェンを意識してしまって真っ赤のムイが可愛いです。逃げ回るムイを捕まえるときだけ、見事な連携を見せるフィンドルとラーシェンが良いです。
ピクテ・シェンカの不思議な森 恋の行方とさらわれた騎士
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601330-7
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シリーズ第7巻。フィンドルとラーシェンを意識してしまって、彼らの顔をまともに見られなくなってしまったムイ。一方、ティッセはついに行動を起こし、ムイは彼女と対決することになります。 なりゆきで、フィンドル&ラーシェンとムイの間を取り持つことになってしまったネーメイが良いです。ふてくされたような顔とか……(イラストつき)。一方、ティッセの件は、キハネとの絆を再確認した上でひとまず決着。キハネの「はむはむ」はイラストが欲しかったです。そして残った大きな問題は、不穏な動きを見せるグリジスと、ムイのお相手。このシリーズは次で最終回の予定です。
ピクテ・シェンカの不思議な森 永遠の契約を
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601358-1
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シリーズ最終巻。住人たちの騒動にようやく決着がついて、平和が訪れたピクテ・シェンカの森。しかし、またもや悪知恵「だけ」は回るグリジスによって、ムイに「逃げようがない」危機が訪れます。いつしか森の皆に慕われるようになっていたムイは、領主としての最後のつとめを果たすことにしたのでした。 ムイと、フィンドル、ラーシェンの関係はどうなるのかな、と思っていたら……(笑)。こんな感じで、ムイとピクテ・シェンカの住人たちとの関係は続いていくのでしょうね。大団円にてシリーズ完結です。

碧の祝福

碧の祝福 捧げられた娘
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601396-3
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河の底に棲む神と人の間に生まれた者は「水守」と呼ばれ、水を操る力を持ちます。この「水守」として生まれたにも関わらず、水を操る力を持たない少女・朽葉が主人公。水守の青年・水禅に引き取られて育てられてきた朽葉は、ある時、幼なじみの少年・阿木に強引に連れ出されて家出します。その家出先で、朽葉は尋常ではない水気を放つ美貌の青年・碧絡と出会ったのでした。以後、朽葉は何かと碧絡につきまとわれ、構われるようになってしまいます。謎の美青年・碧絡の目的とは……? 和風異世界ファンタジーです。神は実体を持たず、人間の願いを叶えるのと引き替えに身体を手に入れます(身体を失った人間は死ぬ)。身体を手に入れるため強硬手段に出る神もあり、それを阻止するのも水守の仕事の一つです。こんな世界での、水守の力を持たない水守・朽葉の物語。碧絡につきまとわれて戸惑う朽葉が可愛いです。また、彼女の「姉」の香乃子と穂乃香もなかなかいい性格しています。
碧の祝福 神々の求愛
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 池上紗京
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601448-9
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シリーズ第2巻。自らの秘密を知った朽葉。そんな朽葉の秘密に関わりを持つ碧絡は、朽葉の暮らす島についてきて、遠慮なく彼女の側(隣の部屋)で暮らし始めます。一方、朽葉を育ててきた水守の青年・水禅は、水守としての仕事の依頼を受けますが、それはとんでもない性格の神絡みで、水禅は大騒動の種を持ち帰ってきてしまったのでした。 何かにつけて碧絡に迫られる朽葉がやはり可愛いです。碧絡は明らかに朽葉を口説き始めましたが、今後どうなるのか楽しみです。

放課後あやかし姫

放課後あやかし姫 ―家出王子がやってきた!―
[著者] 足塚鰯 [イラスト] ひだかなみ
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600894-5
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何故か妖(あやかし)の姿が見える高校生の日名子は、妖たちの相手をしているうちに、いつしか妖たちの相談役のような立場になっていました。放課後には妖の相談にのって奔走する日名子のもとに、新たな相談が持ち込まれます。それは、妖の国の王子様で、ある事情から国を出た青年ツムギ(ただし本人は自分は人間と主張)の世話だったのでした。
放課後あやかし姫 ―夢の中でも危機一髪!?―
[著者] 足塚鰯 [イラスト] ひだかなみ
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-601019-1
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シリーズ第2巻。日名子の兄の那一が初登場。言葉が足りず日名子を大いに不安がらせますが実はいいお兄さんです。一方ツムギも青年姿でやきもち焼いたりして可愛い。

蛇と水と梔子の花

蛇と水と梔子の花
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 田久ようこ
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600607-1
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猫の妖の六人姉妹の末娘・六姫は、大好きな三女の三江に持ち上がった縁談に猛反対。ところが、やってきた蛇の妖の白比佐を追い返そうと必死になっているうちに、彼のことが気になり始めてしまったのでした。 猫や蛇の妖といっても、普段は人間の姿をとっています。本性を表すことは自らの弱点をさらけ出すことになるというのが理由です。
晩夏の手紙 蛇と水と梔子の花
[著者] 足塚鰯 [イラスト] 田久ようこ
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600646-0
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蛇と水と梔子の花」2巻目。猫の妖の六人姉妹の末娘・六姫と、その許嫁となった蛇の妖の白比佐。二人の間の文通での行き違いから起こったひと騒動の話です。
http://www.matsubokkuri.net