アヌビスの門
さえない中年の英文学者ドイルは、好事家の富豪の誘いにのって19世紀のロンドンに時間旅行することにななります。というのも、その時間と場所には、彼の研究テーマであった詩人アッシュブレス(注:架空の人物です)が生きていたからです。ところがそこでは大英帝国の転覆を企むエジプトの魔術師たちが暗躍していました。その大騒動に巻き込まれ、仲間とはぐれたドイルはアッュブレスに接触を試みます。しかし記録では彼が居ることになっている時間・場所に、何故か彼は現われません。そうこうしているうちに、やがて彼は魔術によってもたらされた歴史の混乱に巻き込まれていきます。物語のキーワードは「イエスタデイ」。