花嫁シリーズ
雄飛の花嫁 涙珠流転
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-255765-8
- 綏国の王・燿昊と、彼が見初めた舞姫・彩珠の間に産まれ、王の寵愛を一身に受けて育った公主・珠枝。しかし、珠枝が十歳の時に燿昊は崩御し、彼女の幸福な日々は終わりを告げます。 王位を継いだのは、珠枝の異母兄にあたる燿桂。彼は、今や後見のない珠枝の数少ない理解者でしたが、何かと珠枝に冷たく当たる王大后・淑凰の前ではその声もかすみがちでした。一方で珠枝は、異母妹で皆に愛される公主・仙華を前にして、「自分はまがいものの公主」との思いを強くしていました。そして、珠枝が十五歳になった頃、綏と戦争状態にあった北方の新興国・閃が、和睦の条件として、「閃王・飛鷹と綏の公主との婚姻」を突きつけてきます。この要求に対して仙華が選ばれるはずもなく、珠枝は、綏の人々が蛮族と蔑む閃王・飛鷹の元に嫁ぐことになります。「三年経ったら迎えに行く」との兄王の言葉を唯一の心の支えにして……。 こうして始まった閃国での珠枝の日々は、意外にも飛鷹が、彼女の意思を尊重し「形だけの夫婦」として扱ってくれること、閃国の人々が彼女を受け入れてくれたことなどから、穏やかに過ぎていきます。彼女の心の中には、常に兄王との約束がありました。しかし、彼女が嫁いで一年が過ぎた頃、兄王・燿桂と公主・仙華の婚姻が伝えられ、彼女は激しく動揺します。そして、彼女が想いをぶつけた相手は……。
天の階 竜天女伝
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-255787-0
- 「満月の晩、星が流れた時に生まれた女子が世継ぎを生む」との仙人のお告げを受けた皇帝は、国中から条件に合う娘を探し出すことを命じます。こうして集められた九人の娘たちは、いつしか「竜天女」と呼ばれ、後宮へと迎え入れられます。しかし、ついぞ探し出されることのなかった「竜天女」がもう一人いたのでした。 この皇帝って、余計なことをして状況を混乱させた諸悪の根元ですね。ちなみに私は海霞が好きです。哀れなのは玉鳳……。
翔佯の花嫁 片月放浪
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-255818-1
- 和睦の証として、閃王である巴翔鳳のもとに嫁ぐことになった瓔国公主の香月。しかし彼女の真の目的は、母を殺した王への復讐でした。ところが、香月の暗殺は失敗、しかし巴翔鳳は彼女の命を奪うことはなく、香月をそばに置き続けたのでした。巴翔鳳の目的とは……? 「雄飛の花嫁」の巻末で語られた部分の、歴史に残ることのないお話、偽物の公主と偽物の王の物語です。
鳳拳の花嫁 朱明探求
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-255848-8
- 閃王である巴翔鳳の器を見極めるという勅命を受けた、綏の舞姫・朱桃。閃へと赴いた彼女は、巴翔鳳とその従兄弟の稜伽と出会います。そして巴翔鳳への想いを募らせる中、朱桃が下した決断とは……? こちらも「雄飛の花嫁」の巻末で語られた部分の物語です。「翔佯の花嫁」よりやや過去の話であり、相互に関連する物語になっています。
玄天の花嫁 嬌鳥待望
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-255871-6
- 隣国に側室として嫁ぐことになった琴の名手でもある琉国公主・綺嬌と、彼女が宴で出会った旅の楽師・玄。互いの奏でる音に想いを寄せ合った二人の物語です。
孤峰の花嫁 霞彩包懐
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-286527-2
青嵐の花嫁 栄冠翔破
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-286565-4
海鳴の花嫁 玻璃暗涙
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-286591-3
峻嶺の花嫁 花音祈求
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-286619-4
蘭契の花嫁 綺羅纏絡
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-286627-9
秋霖の花嫁 香霧想起
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-286640-8
春夢の花嫁 珠閣雷鳴
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-286650-7
藍玉の花嫁 紅涙流落
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-286659-0
ウナ・ヴォルタ物語
黒の眠り 薔薇の約束 ウナ・ヴォルタ物語
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-255903-4
- 王立高等学院で学ぶ豪商の娘フユカが偶然目覚めさせてしまったのは、学院の地下倉庫で五百年間眠っていた少女姿の夢魔ウクソルアーダフィールフラース。自称「うーちゃん」のこの夢魔によると、フユカは伝説の大魔導師ブライヘゼルの転生で、自分は彼と暮らしていたということでした。魔力や魔術の素養があるわけでもなく、それを信じられないフユカでしたが、愛らしい(?)「うーちゃん」につきまとわれる日々が始まります。
黒の目覚め 赤の胎動 ウナ・ヴォルタ物語
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-255950-8
- シリーズ第2巻。脳天気な美少女夢魔うーちゃんにまとわりつかれて悩むフユカが気になるのは、近所の幼馴染みで美貌の聖魔術師ラウルス。ところがラウルスが任務で謎の美女を連れ帰ってきたことから、二人の関係は微妙にぎこちなくなってしまいます。そしてこの謎の美女の存在が、フユカの「前世」を呼び覚ますことになったのでした。
金の奔流 赤の変幻 ウナ・ヴォルタ物語
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-255964-5
- シリーズ第3巻。既に伝説に過ぎないと思われていた「魔女王」と彼女に従う「薔薇一族」。しかし彼らは秘かに存在を続けており、復活を狙って動き始めていました。そして、大魔導師ブライヘゼルの生まれ変わりであるフユカにも、薔薇一族の魔の手が迫っていたのでした。
金の夢幻 薔薇の再会 ウナ・ヴォルタ物語
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-255994-2
- シリーズ最終巻。千年に一度開くという「源の地」へと向かった薔薇一族。フユカたちもまた「純白の巫女」に導かれ、魔女王と相見えるために「源の地」へと向かったのでした。 はっちゃけたうーちゃんと悪ガキシアンが好きだったのですが、最終巻では出番が少なくてちょっと残念。
春の女神と銀雪の騎士
春の女神と銀雪の騎士
- [出版] X文庫ホワイトハート(講談社)
- [ISBN] 978-4-06-286672-9
- 春の女神と呼ばれる姫君メルティーナは、北方の名家の後継者でその白皙の美貌から銀雪の騎士と呼ばれていたフォルストルと婚約し、やがて結婚に至ります。フォルストルの青い瞳に魅せられ、この人に愛されたいと思い、彼に尽くすメルティーナ。しかし、フォルストルは何事にも無関心で、メルティーナに対しても事務的な対応に終始するばかりでした。そんな中、メルティーナはある貴族の令嬢の火遊びにつきあわされ、酔った勢いで吟遊詩人と一夜の過ちを過ごしてしまったのでした。そして翌朝目覚めたメルティーナは……? 何事にも無関心と周囲に見られているフォルストルですが、どうも少し違うようです。また、人には言えないある秘密があったりします。こんな夫と、彼に愛されようと尽くす純真な妻メルティーナの恋物語です。