前田栄 (更新終了)

ミカエルの騎士

舞台は19世紀大英帝国。巨大なネコを被っており、どんな不本意な状況下でも天使のような微笑みを絶やさない、科学至上主義者の田舎牧師アーサーが主人公です。当然、彼は非科学的なものは全く信じていません。しかしアーサーは、かつて天使を召喚して悪魔と戦ったとされる、「ミカエルの騎士」と呼ばれる一族の末裔だったのです(本人はまったく知らない)。このシリーズは、その能力ゆえに、ゴタゴタに巻き込まれていくアーサーの物語です。

まずは主人公のアーサー。長い間培ってきたネコは完璧で、心の中ではどんなに怒り狂っていても、それが顔に出ることは決してありません。が、これにも例外がありまして、アーサーのネコが剥がれ落ちる相手がいます。それがアーサーの妹メアリと、友人マーティンの二人です。ところが、このメアリとマーティンもまた、「ある意味」強烈なネコ被り。アーサーも知らないそのネコが剥がれ落ちるのは、メアリとマーティンが二人きりの時だけなのです。そして、この二人はアーサーが「ミカエルの騎士」であることを知っていたのでした……。

その心理状態に関わらず、常に微笑みを絶やさず結果的に誤解を生み出すアーサー、アーサーが顔を出した瞬間に中止されるメアリとマーティンの陰険漫才、アーサーの知らないところで発動される「ミカエルの騎士」の力……。というわけで、ネコ満載のこのシリーズ、「くぷぷ」と笑える話です。また、麻々原絵里依さんのイラストも雰囲気に良くあっています(ウィングスノベルズって、イラストが大きくていいですね)。

ミカエルの騎士1 ヴィーナスの血星石
[著者] 前田栄 [イラスト] 麻々原絵里依
[出版] ウィングス・ノヴェルス新書館
[ISBN] 978-4-403-64044-5
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シリーズ第1巻。本編「ヴィーナスの血星石」と番外編「青玉の犠牲神」が収録されています。「ヴィーナスの血星石」は、友人マーティンにかつぎ出されて、吸血鬼に魅入られたという貴族令嬢にエクソシストとして合うことになったアーサーの話です。非科学的なことが大嫌いのアーサーですが、かぶったネコは完璧でした。その結果……? 「青玉の犠牲神」は、本編でギャグキャラになりかかっていたレメーニ伯爵救済の話です。
ミカエルの騎士2 精霊王の月長石
[著者] 前田栄 [イラスト] 麻々原絵里依
[出版] ウィングス・ノヴェルス新書館
[ISBN] 978-4-403-64049-0
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シリーズ第2巻。本編「精霊王の月長石」「戦女神の星紅玉」と、番外編「聖母の毒薬」が収録されています。本編では、シリーズ重要人物、アーサーの妹であるメアリが初登場。マーティンとの漫才が楽しめます。番外編は、アーサーの少年時代、妹メアリが産まれる直前の話です。
ミカエルの騎士3 琥珀の夢
[著者] 前田栄 [イラスト] 麻々原絵里依
[出版] ウィングス・ノヴェルス新書館
[ISBN] 978-4-403-64055-1
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シリーズ第3巻。本編「琥珀の夢」「呪われた藍玉の薔薇」と、番外編「クリスマス・キャロル」が収録されています。この巻から、アーサーの友人マーティンの「ある過去」についての描写が目立つようになります(この「ある過去」は、シリーズのラストにも関わってきます)。ちなみに、アーサーのネコはこれまでと同じく大活躍(笑)。また、「琥珀の夢」では、全然かみ合っていないのに、双方ともそれに気づかず、それでいてスムーズに進んでいく会話などがあったりします。番外編「クリスマス・キャロル」は、「クリスマスの奇跡」が絡んだトタバタです(笑)。
ミカエルの騎士4 緑玉杯の騎士
[著者] 前田栄 [イラスト] 麻々原絵里依
[出版] ウィングス・ノヴェルス新書館
[ISBN] 978-4-403-64060-5
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シリーズ第4巻。本編「緑玉杯の騎士」「黄玉の盾」と、番外編「水面に映る白き花影」が収録されています。本編は、アーサーがミカエルの騎士であると知ったバチカンの魔の手から、アーサーを守るためにメアリとマーティンが大活躍する話です(ちょっと、いやかなり違うかも)。ちなみに、このバチカンとの関係は、シリーズ中盤以降の展開の柱(のひとつ)になります。ところで、「黄玉の盾」に登場するアンデレ、シヒルとのどこかずれた会話の果てに、どん底状態になるのがたまりません。
ミカエルの騎士5 土耳古石は忘れない
[著者] 前田栄 [イラスト] 麻々原絵里依
[出版] ウィングス・ノヴェルス新書館
[ISBN] 978-4-403-64066-7
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シリーズ第5巻。「土耳古石は忘れない」「聖堂の大天使」「金緑石の誘惑」の3本が収録されています。展開上は全部本編かな。「土耳古石は忘れない」で、アーサーとも関わりがあるらしい、マーティンの過去の一端(?)を見ることができます。「聖堂の大天使」では、ネコ満載のアーサーが存分に楽しめます。そして、「金緑石の誘惑」は、マーティンがメアリの料理を手伝わされながら語った昔話です(昔話ですが、本編に大きく関わってきます)。海老の殻剥きと、話の内容のギャップに笑えます。が、マーティンって……極悪。
ミカエルの騎士6 水晶の檻
[著者] 前田栄 [イラスト] 麻々原絵里依
[出版] ウィングス・ノヴェルス新書館
[ISBN] 978-4-403-64068-1
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シリーズ第6巻。本編「髑髏なす翡翠」「水晶の檻」と、番外編「歪んだ真珠」の3本が収録されています。この巻より、終盤へ向けて話が動きはじめます。平穏に見えた、アーサー、メアリ、マーティンの関係が崩れはじめます。「歪んだ真珠」は、「ミカエルの騎士」誕生秘話。すべての始まりの物語、という意味で本編としたほうがいいかもしれません。
ミカエルの騎士7 青金石の天使
[著者] 前田栄 [イラスト] 麻々原絵里依
[出版] ウィングス・ノヴェルス新書館
[ISBN] 978-4-403-64070-4
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シリーズ第7巻。本編「青金石の天使」「紫水晶の十字架」と、番外編「最初の戦い」の3本が収録されています。この巻より、いわゆる「ラストへ向けての急展開」です。崩れはじめた、アーサー、マーティン、メアリの関係の隙をついて、バチカンの魔の手(?)が迫ります。雰囲気は一気に緊迫して、話も重くなる……のですが、やっぱり笑えるとこともあったりします(アーサーのメイク&仮病)。番外編「最初の戦い」は、アーサーの学生時代、マーティンとメアリの初顔合わせの話です。「アップルデニッシュの呪い」が……。
ミカエルの騎士8 征服されざる石の伝説
[著者] 前田栄 [イラスト] 麻々原絵里依
[出版] ウィングス・ノヴェルス新書館
[ISBN] 978-4-403-64071-1
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本編「金剛石の運命」「征服されざる石の伝説」と、番外編「ウェディング・パニック」の3本が収録されています。「金剛石の運命」でいわゆる「衝撃の展開」があり、最終回「征服されざる石の伝説」で一気に大団円へ……といったところです。が、やっぱり笑えます。特に最終回で一番目立っている、天使(?)ガブリエル、かなり性格が悪くて楽しいです。番外編「ウェディング・パニック」は後日談です。戻ってきた「日常」の中でのドタバタです。アーサーのネコが完全に剥がれ落ちた場面が見物。この巻で、シリーズ完結です。

ディアスポラ

精霊と呼ばれる存在に愛され、彼らとの契約によって人間が「魔法使い」となる世界の、魔法研究の中心地・魔法学園都市アエミュルス。「雨乞い師」になりたくて故郷を離れた少年クワンは、極めて強い精霊を守護に持つ故にあちこちの魔法学校をたらい回しにされた末、このアエミュルスにたどり着きます。そして、魔法のことを何一つ知らなかったクワンの教育係となったのが、火・水・風・土の強大な精霊に愛されて力が相殺され、魔法使いなのに魔法が使えない青年ユリウス。強大な精霊に愛されているため、感情の爆発で何度も他人の精霊を吹き飛ばしてしまった過去から、誰にも嫌われないような人間を演じるという結論に達していたユリウスは、クワンを同胞のように感じていたのでした。

ユリウスのもとで魔法の勉強を始めようとしたクワンでしたが、ある事情から感情を爆発させて他人の精霊を吹き飛ばた上に、精霊を失った「被害者」に襲撃されたことから魔法の暴走を引き起こしてしまいます。これに対してユリウスは、この事件の責任を取って追放される形で、クワンと共に旅に出ることを望んだのでした。こうして、ユリウスとクワンの旅は始まります。しかし、この旅立ちは仕組まれたものであり、裏には精霊王と呼ばれる存在の思惑があったのでした。

「精霊」の力を借りる「魔法使い」が出てくる話ですが、舞台となっているのは「災厄」により文明が崩壊した未来の地球で、それをほのめかすような描写があちこちに出てきます(いろいろと「誤解」されてますが(笑))。謎の「災厄」と、災厄以前には存在しなかった精霊と魔法との関係、そしてすべての「精霊」たちが持つというある「願い」がこの物語の重要な要素になります。話の雰囲気は割とコミカルで、登場人物たちの掛け合い漫才と、微妙に身も蓋もない展開が楽しい話です。
(一番笑えたのは……「ポチ」ですね(笑))

ディアスポラ 1
[著者] 前田栄 [イラスト] 金ひかる
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54044-8
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ディアスポラ 2
[著者] 前田栄 [イラスト] 金ひかる
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54051-6
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ディアスポラ 3
[著者] 前田栄 [イラスト] 金ひかる
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54060-8
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ディアスポラ 4
[著者] 前田栄 [イラスト] 金ひかる
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54067-7
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ディアスポラ 5
[著者] 前田栄 [イラスト] 金ひかる
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54073-8
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ディアスポラ 6
[著者] 前田栄 [イラスト] 金ひかる
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54083-7
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結晶物語

「時」を舐める大妖怪(だけどいろいろあって今は昼行灯)の白夜と人間との間に生まれ、相手の感情を結晶化する力を持つ青年(ただし実年齢は百歳以上)の凍雨。古びた質屋を営む彼のもとに持ち込まれる、あやかし絡みの品物と客と事件の物語です。

結晶物語 1
[著者] 前田栄 [イラスト] 前田とも
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54087-5
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結晶物語 2
[著者] 前田栄 [イラスト] 前田とも
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54096-7
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結晶物語 3
[著者] 前田栄 [イラスト] 前田とも
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54108-7
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結晶物語 4
[著者] 前田栄 [イラスト] 前田とも
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54113-1
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The Day Waltz

ある事情から豪華な館での幽閉生活を送る少年パウロ。彼が書庫の奥で見つけて開いた埃まみれの古書は、契約者の魂と引き替えに錬金術が使えるようになるという悪魔の書でした。パウロがその書を開いた時に現れたのが、400年前に悪魔と契約し書に囚われた青年フィラレテスで、パウロが書のマスター(注:「契約者」とは違います)に選ばれた事と、その書には欠けたページがあってマスターの義務として満月の夜ごとにページの回収をしなければならないということを語ります。

こうして、400年前のプラハで命を狙われたフィラレテスが使った術「The Day」により、時の流れから切り離された一日を舞台に、制限時間は夜明けまで、失敗したら帰還不能の強制参加ページ奪還ミッションが始まったのでした。こんな彼らの前に立ちはだかるのは、まるで「ターミネーター」のような謎の美少女……?

達観しているのか全てをあきらめてるのか、いつもヘラヘラしている印象のフィラレテスですが、何か企んでそうで今後が楽しみです。彼が造ったホムンクルスも露骨に怪しくて良いです。

The Day Waltz 1
[著者] 前田栄 [イラスト] 金色スイス
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54118-6
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The Day Waltz 2
[著者] 前田栄 [イラスト] 金色スイス
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54124-7
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The Day Waltz 3
[著者] 前田栄 [イラスト] 金色スイス
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54150-6
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シリーズ最終巻。何故か時間が動き始めた「The Day」の中で、パウロたちは、「悪魔の書」の問題に一気にカタをつけるべく、ある行動に出ます。しかし、その結果起こったことは、パウロが予想だにしないことだったのでした……。 ドタバタ展開の末に一気にシリーズ完結です。そしてフィラレテスはテンション高すぎ。ちなみに私のお気に入りは少女ホムンクルスでした(笑)。もっと彼女の活躍を見たかったところです。

天涯のパシュルーナ

天涯のパシュルーナ 1
[著者] 前田栄 [イラスト] THORES柴本
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54137-7
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十四歳になったときに、巫女や巫士より下されるパシュルーナ神の神託により一生が定められる習わしがある、山に囲まれた国パシュクルム。盗賊の養い子として、この神託を受けることなく十六歳まで育てられた少年トゥラルクが主人公。死んだ養父の跡を継いで盗賊の頭目になって二ヶ月のトゥラルクは、アジトを急襲した青年貴族ヒルクィットに捕らえられ、彼が連れていた巫士シュムルにより「王たる者の運命あり」との神託を授けられます。こうしてトゥラルクは、「行方不明だった第一王子」として否応なく、ヒルクィットと共に王都を目指すことになったのでした。 どうにも隙がないヒルクィットの策略(?)にはまって、王子として王都へと連れられていくトゥラルクですが、貴族の習慣になじめず時折ストレスを発散しています。これに巻き込まれているのが、容姿は神秘的だけど中身は至って普通の巫士シュムル。さらに無口で感情の読めない神官アスカルや、ヒルクィットの婚約者のイーシャが加わっての珍道中(?)。トゥラルクとヒルクィットの陰険漫才と、この二人の間に挟まって苦労するシュムルが楽しいです。
天涯のパシュルーナ 2
[著者] 前田栄 [イラスト] THORES柴本
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54146-9
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シリーズ第2巻。ヒルクィットによって第一王子候補にされてしまったトゥラルク。王都へと向かう道中で、貴族の「毒味済みの冷たい食事」に耐えきれず、熱い食事を求めて街に出たトゥラルクは、そこで正義感から神殿絡みのやっかいごとに首を突っ込んでしまいます。しかしそれは、結果としてなりたくもない第一王子候補としての地位を固めることになってしまうのでした。 第一王子候補から逃げようとするトゥラルクですが、ヒルクィットの方が上手でした。そんな彼らに、巫士シュムルと神官アスカルも巻き込まれての珍道中+王都入りの話です。また、神秘的な容姿に反して中身はいたって常識人のシュムルのある秘密(前からほのめかされていましたが)が、彼の過去と合わせて明らかになりました。
天涯のパシュルーナ 3
[著者] 前田栄 [イラスト] THORES柴本
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54155-1
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シリーズ第3巻。第一王子候補として王都に入ったトゥラルク一行。またもやそこで、トゥラルクはやっかいごとに首を突っ込んでしまいます。それはある貴族の暗殺計画。ヒルクィットも巻き込んでそれを阻止したトゥラルクを待っていたのは、ヒルクィットまでもが絶句する、あるできごとだったのでした。 話の折り返し点という感じの第3巻。今回の主役はヴァイラでしょうか。とても厳かな場面なのに「……とうとう言われてしまいました」とは……(笑)。他にも、シュムルがトゥルラクに預言を告げる場面も、事情を知らなければとても厳かな雰囲気なのに、内情を知ってると猫被りまくりが分かって素晴らしいです。
天涯のパシュルーナ 4
[著者] 前田栄 [イラスト] THORES柴本
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54162-9
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シリーズ第4巻。これまで謎だったパシュルーナ神の秘密が明らかになり、トゥラルクは「神の裁定」に挑みます。そして、トゥラルクの危機から国の危機へと状況は急変する中、トゥラルクの機転とヒルクィットの口添えで、事態は意外な方向へと向かうのでした。 事態は急展開してますが、その裏に隠された事実は相当に身も蓋もない気がします(笑)。

死が二人を分かつまで

ある種の霊感があり、しっかり者で生活力もある少女ミカエラが主人公。彼女に関わってくるのは、かつて彼女を救った謎の青年カールと、カールを追う「J.C.」と名乗るヴァンパイア・ハンター。カールと「J.G.」の対決に、さらに強大な力を持つヴァンパイアのエリオットが絡んで、物語は進んでいきます。

基本的にシリアスはヴァンパイア・ハンターものですが、ラストで明らかになる事実とその後の展開はどことなく身も蓋もないような……(この感じは他の作品と同じですね)。特に終盤でのヘルシング関係の扱いは楽しいです。

登場人物ではなんといってもミカエラ。快活でなかなか良い性格してます。でも、ウォルフの想いに気づく日は来るのでしょうか……?

死が二人を分かつまで 1
[著者] 前田栄 [イラスト] ねぎしきょうこ
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54099-8
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死が二人を分かつまで 2
[著者] 前田栄 [イラスト] ねぎしきょうこ
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54100-1
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死が二人を分かつまで 3
[著者] 前田栄 [イラスト] ねぎしきょうこ
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54122-3
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死が二人を分かつまで 4
[著者] 前田栄 [イラスト] ねぎしきょうこ
[出版] ウィングス文庫新書館
[ISBN] 978-4-403-54128-5
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http://www.matsubokkuri.net