片山奈保子 (更新終了)

汝シリーズ

汝、翼持つ者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-614637-1
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「太陽は神の象徴であり、月は魔の象徴である」とされる国カドリアの、アズバドルという名の村に暮らす、かつて銀色の狼に育てられたという少女シャナが主人公です。すでに波乱に富んだ人生を送ってきていたシャナの生活が、さらに激変するきっかけとなったのは、村に祭司として赴任してきた、銀髪碧眼の青年イーグとの出会いでした。銀は魔の使いの鳥プラナカーナの色であり、イーグはシャナに、「銀髪は消えない罪の証」と語ります。そして、イーグにはある試練が課せられており、それはシャナにも及ぼうとしていたのでした……。イーグの性格が、妙にじれったいな……と思っていたら、それは「試練」と関係があったのでした。途中で出てくる、これまた銀髪碧眼の青年ドゥールの性格をみて……納得。エピローグのイーグの性格は……いいですね、こういうの。
汝、歌声を望む者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-614685-2
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シリーズ第2巻。前作では、銀髪碧眼の青年祭司イーグの「試練」がテーマでしたが、今回は狼に育てられた少女シャナの過去がテーマになっています。繰り返し見る不気味な夢のせいか、いつしか歌を歌わなくなったシャナ。アズバドル村を訪れた異国の薬師ゼムノスは、そんなシャナに近づき、「歌を聴かせてくれ」と懇願します。そして、十数人の異国の僧侶たちもまた、シャナの歌声を求めてアズバドル村に近づきつつあったのでした……。新キャラクター・クインの、イーグとの連携がなかなかいい感じです。性格悪そうだけど。
汝、光に背を向ける者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-614719-4
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シリーズ第3巻。魔の使いである銀の鳥プラカラーナに関連した「銀の託宣」があるのなら、神の使いである黄金の鳥パリシエに関連した「金の託宣」もあるのかな、と思っていたら……出てきました。この二つの託宣、その内容は正反対に近いようですが、それを授かった者を待ち受ける苦難は似たようなものなのかもしれません。
汝、虹を仰ぐ者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-614741-5
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シリーズ第4巻。第3巻とは前後編の関係になります。今回の目玉はなんといってもクイン(笑)。か、可愛い……けど、中味はそのままで、猫を被りながら(狼ですけど)、おとなしく療養中のシャナと、お留守番のイーグとの間の連絡係を勤めています。ちなみにクインとイーグの漫才も前より増えてます。「お嬢様シャナ」もなかなか新鮮です。この巻で、〈金の託宣〉に関する事件はとりあえず一件落着し、そしてアズバドル村の人口は少し増えました(この村は将来どうなるのでしょうか? )
汝、陽だまりに集う者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-614786-6
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シリーズ第5巻。今回は、アズバドル村でのちょっとした事件を描いた短編3本が収録されています。表題作は、ティハノ君の一人称で、イーグがやってくる前のシャナ嬢の話です。「汝、花の香に惑う者たちよ」は、花の夢に囚われたイーグの話。また「汝、水底に眠る者たちよ」は、村に一人の吟遊詩人がやってきたことで起こった騒動の話です。いつもの面々でのドタバタが楽しい番外編でした。
汝、運命に挑む者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600031-4
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シリーズ第6巻。アズバドル村での平和な生活が始まるかと思いきや、国王アルザスの命により、シャナは王妃候補として、またイーグとカイザードは王宮の神官として、それぞれ王都へと連れ去られてしまいます。こうして始まった王都での生活ですが、今度は司政神官長グラハムの影が……。ぶち切れたイーグが見物です(「ドゥール」が彼の一面であった事を再認識しました)。
汝、嵐を翔る者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600083-3
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シリーズ第7巻。形だけの王妃として王宮に暮らし始めたシャナ。しかし今度は、美しい歌声と共に現れる黒髪の少女の殺戮者が、王都の人々を恐怖に陥れます。その裏には神官長の地位を追われたグラハムの存在がありました。そして、その殺戮の道具とされたのは、アイリという名の女性……。今回のキーワードは、「ドレス」かも(ガンレッド……(笑))。
汝、魂を秘める者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600154-0
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シリーズ第8巻。グラハムを愛しているらしい町娘イレクシーヌ。彼女の家にグラハムが滞在しはじめたことで、シャナたちと彼との対決は奇妙な膠着状態に陥ります。一方、シャナが神殿の書庫で一つの「石」を見つけた事がきっかけとなって、黄金の鳥パリシエと銀の鳥プラナカーナ、そしてカドリア国建国の秘密がシャナたちの前に明かされます。同時に、グラハムの「正体」も……。
汝、闇に放たれた者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600230-1
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シリーズ第9巻。ちょっと番外編っぽい話です。グラハムとの対決で割れてしまった「誓いの石」を新たに求めて、セイランティウスという名の国に入った、カドリア国王家の一行。しかし、そこでシャナが「闘神エイシャに許された英雄のみが持つことができる剣」を持ち上げてしまったことで、またもや騒動が巻き起こってしまうのでした。番外編っぽい話ではありますが、シャナの歌声やイーグとカイザードの「翼」に絡んで、いろいろと意味深なできごとが……。
汝、ひそやかに想う者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600348-3
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シリーズ第10巻。太陽祭が間近に迫ったカドリア国。心に大きな傷を抱え、さらにある秘密を持って司政神官となった青年トゥイータと、彼の秘密に気づき、その傷を癒そうと奮闘する赤い髪の神官キリオンのお話です。シャナとイーグの関係も少し進展。あと、今回は王宮付き服飾師のリリーヌが……(笑)。
汝、宿命を見つめる者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600427-5
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シリーズ第11巻。いつも明るく振る舞う司祭神官カイザード。しかし彼は、黄金の鳥パリシエの化身と人々に仰がれることに複雑な思いを抱き、自分の感情をもてあますようになっていました。やがて彼は生霊となって他人を傷つけ、さらに、大きな過ちを犯してしまうのでした。一方、シャナへの思いを募らせる国王アルザスは……。
汝、暁に臨む者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600536-4
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シリーズ第12巻。伯爵家の娘が家を出て、娼館に身を寄せているとの噂を聞いたシャナは、真実を探るため、近衛隊長レオドーラ(女性)とともに行動を起こします。そうして明らかになったのは、伯爵家と「銀の託宣」との深い関係だったのでした。 前回は鬼畜っぽくなったアルザスが、今回は割と普通でちょっと残念。
汝、女神に跪く者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600616-3
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汝、未来を担う者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600749-8
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汝、明日へ羽ばたく者たちよ
[著者] 片山奈保子 [イラスト] 小田切ほたる
[出版] コバルト文庫集英社
[ISBN] 978-4-08-600790-0
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シリーズ第15巻。シャナとイーグはアズバドル村に帰ってきました。ようやく二人は結ばれてシリーズ完結です。 ここまでくるのが長かった……。
http://www.matsubokkuri.net