睡蓮の刻印
妖魔に取り憑かれた暴君の圧政と、その結果生じた内乱によって荒廃した、本来は豊かであった島国。滅亡を免れた王家はその復興にあたって、特権意識を持たないようにするため、王世子(王位継承者候補)たちを成人するまでの間、里子に出すという制度を設けます。というわけで、農村に里子に出されていた、レニという名の青年が主人公です。自らをレニの「鏡」だと語る青年アイダによって拉致されたレニは、王宮で王世子としての教育を受けることになります。しかし、彼がそこで想うのは、村に残してきた幼い「妹」のことでした……。レニと、彼の「鏡」である青年アイダとの関係がポイント。
睡蓮の刻印
- [出版] キャンバス文庫(小学館)
- [ISBN] 978-4-09-430531-9