J・グレゴリイ・キイズ (更新終了)

水の都の王女

南方の強大な王国の王女ヘジと、北方の遊牧民の族長の息子ペルカルのふたりが主人公の異世界ファンタジーです。謎めいた「大河の神」しか存在しない南方と、あらゆるものに神が宿る北の大地の、文化的な違いがなかなかおもしろいです。「大河の神」はすべて(他の神々をも)をのみこんでしまう……というのも印象的でした。なお、この上下巻では、この二人が数奇な運命のもとに出会うまでが語られていますが、まだ話は終わっていません。続編(というよりは後編)に、「神住む森の勇者[上・下]」が出ています。

水の都の王女 上
[著者] J・グレゴリイ・キイズ [翻訳] 岩原明子
[出版] ハヤカワ文庫FT(早川書房
[ISBN] 978-4-15-020237-8
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水の都の王女 下
[著者] J・グレゴリイ・キイズ [翻訳] 岩原明子
[出版] ハヤカワ文庫FT(早川書房
[ISBN] 978-4-15-020238-5
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神住む森の勇者

「水の都の王女」の続編(内容的には「後編」)です。とにかく世界が「濃い」です。生活感があふれてますし……。あちこちで出てくる、人間と異なる思考をする(それでいて、どことなく人間と似ている部分もある)数多くの神々が、とても魅力的です。ところで、翻訳が岩原明子さんの異世界ファンタジーって、どれも生活感があふれていたような気がします。

神住む森の勇者 上
[著者] J・グレゴリイ・キイズ [翻訳] 岩原明子
[出版] ハヤカワ文庫FT(早川書房
[ISBN] 978-4-15-020246-0
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神住む森の勇者 下
[著者] J・グレゴリイ・キイズ [翻訳] 岩原明子
[出版] ハヤカワ文庫FT(早川書房
[ISBN] 978-4-15-020247-7
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http://www.matsubokkuri.net