樹神モヘンジョ・ダロ
伯父プランダーラによって両親を殺され、砂漠へと追放された、タールクシアという王国の幼い王子アールワール。彼を救ったのは、幼いながらも闇の都の盟主であるナーヤナールでした。そして、闇の都で成長したアールワールは、復讐のためにタールクシアへと舞い戻ってきます。しかし、プランダーラはただの傀儡に過ぎなかったのでした。不意をつかれて傷を負い、再びタールクシアを脱出したアールワールは、樹神たちの集うニマールの地で、「真の敵」の存在を知らされます。事実を知ったアールワールは、すべてに決着をつけるため、仲間たちとともに、自分が育てられた闇の都へと向かうのでした。彼らの前に立ちはだかるのは、闇の都の盟主……。
「紺瑠璃の瞳、赫い髪に琥珀色の肌の」アールワールと、「闇色の瞳、真珠の如き肌に黒絹髪の」ナーヤナールの二人の主人公が、とてもいいのです。クライマックスで、「真の敵」に向かって歩んでいく彼らの姿は、本当にかっこいい! ラストも、とても爽快なものでした。
炎の御子
- [出版] 青心社文庫(青心社)
- [ISBN] 978-4-87892-054-7
暗闇の覇者
- [出版] 青心社文庫(青心社)
- [ISBN] 978-4-87892-056-1
如意樹幻世譚
琥珀の光明 瑠璃の闇黒
- [出版] 青心社文庫(青心社)
- [ISBN] 978-4-87892-090-5
柘榴の祀 月魂の罪
- [出版] 青心社文庫(青心社)
- [ISBN] 978-4-87892-093-6