鮎川はぎの (更新終了)

横柄巫女と宰相陛下

横柄巫女と宰相陛下
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452106-1
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自分の感情を言葉にするのが思いっきり下手で、周囲には横柄と誤解されている巫女見習いの少女ノトと、優秀で冷徹なために宰相「陛下」と呼ばれている青年カノン。王位をめぐる陰謀に巻き込まれれ、聖地の廃墟に閉じ込められたノトとカノンは、いつしか不思議な地下神殿にいることに気づきます。地上に戻るために、協力して行動を始めた二人でしたが、それは彼らに課せられた試練だったのでした。 唯一の理解者である親友サナには「ノト語」とまで呼ばれているノトの不器用な言葉遣いに、当初は戸惑っていたカノンですが、次第に心が通じ合うようになっていくところがポイント。ノト語は最後までノト語ですが、それがまた良いです。
横柄巫女と宰相陛下 ノト、王宮へ行く!
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452125-2
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シリーズ第2巻。「聖剣の巫女」となり、新王カノンと共にシリウス王国へと戻ったノト。しかし彼女は、予想通り「横柄」と誤解されてしまいます。一方で、カノンの即位を不満に思う勢力も動き始めていたのでした。 ノト付きの副巫女となったリリィ様がなにより強烈。彼女は今後も「活躍」するそうで楽しみです。
横柄巫女と宰相陛下 王宮は秘密だらけ
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452136-8
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シリーズ第3巻。シリウス国王カノンの妹に求婚するために密航してきた、大国サディルの王子アロルト。ところが、カノンがアロルトの真意を計りかねているうちに、シリウス王宮である大事件が発生し、その解決のためにカノンとノトは奔走することになります。また、カノンの妹が持つ灰色の瞳が、シリウス王国の神話と絡んできて、ある秘密が明らかになります。
横柄巫女と宰相陛下 金色の悲喜劇
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452140-5
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シリーズ第4巻。王と聖剣の巫女としての義務を果たすため、ランダルセ家の治める地の神殿へと向かったノトとカノン。ランダルセ家の一員であるリリィも、祭りに舞姫として出るために同行します。しかし、祭りの当日、リリィはノトともに失踪。その背後には、ランダルセ家のお家騒動があったのでした。一方、離ればなれになってしまったノトとカノンは、これまでになく互いを想っていることに気づいたのでした。
横柄巫女と宰相陛下 届かぬ君へ
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452145-0
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シリーズ第5巻。シリウス王国の新年を迎える大祭祀のさなか、開かれたキルテ主催の夜会。その場に、キルテの人生を揺るがす知らせが届きます。やがて、キルテの想いに絡んでさまざな出来事が起こり、王宮を揺るがしたのでした。 今までカノンが「好き」だったノトですが、今回ついに「恋」を自覚しました。今の立場では結ばれることはないノトとカノンの今後が楽しみです。
横柄巫女と宰相陛下 楽園の塔
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452150-4
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シリーズ第6巻。カノンへの恋心を自覚してしまい、どうやってそれを断ち切るかで悩む日々を送るノト。遠地参拝でカノンからしばらく離れることになったノトは、参拝地のキーカで「藍の民」の娘が毎年失踪していることを知ります。一方、王宮でカノンは「藍の民」の王宮女官が行方不明になっていることを知らされ、さらにノトからの手紙でキーカで続く失踪の件を知ります。これらの事件に関連性をみたカノンはキーカへと潜入しますが、そこでは「藍の民」の街メダスの影があり、さらにメダスはノトの教育係だった星神官オディルの赴任先でした。オディルの身を案じるノトはカノンと合流し、メダスへと赴きます。そこで彼らは、様々な確執の元となった十年前の「蔓薔薇の塔の悲劇」という事件を知ったのでした。 十年前の「蔓薔薇の塔の悲劇」と「藍の民」の娘の失踪の謎解きが中心の話でした。十年前から続いていた「悲劇」はようやく終わった、といったところでしょうか。また、オディルの生い立ちはちょっと衝撃でした。なお、ノトとカノンの関係はじれったい状況が続いています。
横柄巫女と宰相陛下 肖像のない王女
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452155-9
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シリーズ第7巻。立場上、決して結ばれることのないカノンとノト。さらに、王であるカノンには各国から縁談が舞い込み、妃を選ぶことを迫られていました。そんな中、カノンは国内に滞在しているらしいアリオト王国の王女暗殺の情報を入手し、阻止に乗り出したのでした。 ノトとカノンが互いの想いを確認し、そしてそれを封じることを決めた話でした。あと、新登場のマリィ(カノンの異母妹)がとても可愛いです。中身がアレですが。
横柄巫女と宰相陛下 ある少女の思い出
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452159-7
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シリーズ第8巻。互いの思いを抑えつつ、国王と巫女という交わることにない道を歩み始めたカノンとノト。互いに相手を想いつつ、別々の場所で夏の休暇を過ごすことにした二人でしたが、ノトの滞在先である事件が起こったことから、共にその真相を探ることになります。そして、その事件の背後には、一人の「少女」の過去が絡んでいたのでした。 今回は先代巫女ローザとその一族が関わる謎解きでした。そして、あからさまに怪しい青年サリクが登場。今後に絡んできそうです。
横柄巫女と宰相陛下 煌めく嘘
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452163-4
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シリーズ第9巻。謹慎中のキルテが宮廷復帰を賭けて自領での宝石市を計画する中、謹慎中の王弟エリオが脱走し。一方カノンは、ある組織の暗躍の情報を入手し、エリオ脱走との関係を疑います。こうして、様々な疑惑が持ち上がる中で、貿易都市エピュテラでの宝石市は始まったのでした。 1巻ではせこい小悪党的な小人物と思われていた王弟エリオですが、今回は大活躍。株を大きく上げました。新登場のラメダ(様)も強烈です。
横柄巫女と宰相陛下 聖なる檻
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452164-1
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シリーズ第10巻。ついに訪れたカノンとノーラの結婚式の日。カノンへの想いを抑えつつ、聖剣の巫女としてのつとめを果たそうとするノト。しかし、式のさなかにとんでもない事件が発生、やがてシリウス王国に危機が訪れます。そして、その背後には神々と人間との因縁があったのでした。 今回もマリィの活躍が気に入ってます。エリオも意外な活躍でさらに株を上げました。シリウス王国の危機に、神々と人間の関わりの秘密が明かされて急展開ですが、その結末は次巻に持ち越しです。
横柄巫女と宰相陛下 ずっとふたりで
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-0-9452168-9
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シリーズ第11巻。神々と人間との関わり、シリウス王国の存亡を賭けた戦い、そして王と巫女との想いの行方と、怒濤の展開の本編最終巻です。 タイトルからラストシーンには期待していたのですが、予想以上でした。ラストで二人が交わした言葉が気に入っています。あと、宰相「陛下」の真の意味がわかる最終巻でもありました。(ここでもエリオ活躍)。互いの想いを抑えていたノトとカノンですが、この後どうなるのか、番外編が楽しみです。
横柄巫女と宰相陛下 もっとふたりで
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 綾織路世
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452171-9
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シリーズ第12巻。本編完結後の番外編で最終巻。カノンとノトはもちろんのこと、スライとローロ、レノウとキルテ、ミルンとリリィ、エリオとフローリカ、ヒロクとオディルと、様々なカップル(?)を描いた短編集です。犬とプロキオンのセンチメンタルな会話もあります。最後はカノンとノトの結婚式と、その後のちょっとした騒動(主要キャラ総登場)の話でした。 カノンとノトが、これまで想いを抑えていた反動か、幸せいっぱいで困っています(笑)。その他のカップルもこれまでとは違う素顔を見ることができます(惚気に親ばかに猫ばか……)。このような、幸せにあふれたシリーズ最終巻でした。

聖グリセルダ学院シリーズ

聖グリセルダ学院の事情
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 凪かすみ
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452183-2
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暗殺者一族の村で生まれ、暗殺者の卵として育った少女ティエサ。ところが彼女が実戦に出る前に、二百五十年に及んだ内乱が終結し、暗殺者は仕事を失います。そしてティエサは、暗殺者たちを密かに抱えていたラエンハルス公のはからいで、王国再統一を記念して設立された聖グリセルダ学院に入学することに。その目的は、同じく聖グリセルダ学院に入学する予定のラエンハルス公女の護衛。暗殺術には優れているけど引っ込み思案で、密かに少女小説の世界に憧れていたティエサの、新しい生活の行く末は……? 一見、少女小説の世界そのままの全寮制の聖グリセルダ学院の世界を前に、引っ込み思案な性格と、身に染みこんだ暗殺術が合わさって、ティエサはいろいろと失敗をしてしまいます。それでも、野性的なツンツン王子キアス、クールに見えるけど中身は暑苦しいラエンハルス公子ネージュ、寮で同室の男前な少女フィムといった友達(?)もでき、ティエサは新しい生活に慣れていきます。しかし、王国再統一の象徴である聖グリセルダ学院も、内乱の遺恨という現実とは無縁ではありませんでした。ほどなくして学院で起きたある事件に、ティエサはキアスたちと首を突っ込むことになります。
聖グリセルダ学院の初恋
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 凪かすみ
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452188-7
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シリーズ第2巻。冬休みに入った聖グリセルダ学院。ネージュの提案により、ティエサはキアスやフィムたちと一緒に温泉地で休暇を過ごすことに。ところが、そこで一行はキアスの幼なじみの少女トトと遭遇、彼女の別荘に滞在することになったのでした。そして、トトはティエサも知らないキアスの姿を知っていて彼に急接近、ティエサはそこからはじき出されてしまいます。そんな彼女が出会ったのが、トトの双子の弟ノンノ。小説が書くのが趣味のノンノとティエサは気が合い、二人は小説の改稿作業に乗り出します。ところが、キアスはそれに不満を感じていたのでした。こうして、恋愛感情がもつれていく中、温泉地である事件が起こります。 ティエサは学院で「普通の生活」にかなり慣れたと思っていましたが、まだまだのようです。一方で、ティエサの能力を生かしたバトルシーンもありました。休暇明けの学院はさらに賑やかになりそうで、続きが楽しみです。
聖グリセルダ学院の祭典
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 凪かすみ
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452116-0
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トトとノンノという新しい仲間も増え、さらにティエサが護衛する対象の美少女シアーハもやってきた聖グリセルダ学院。ところが、キアスへの恋心を自覚したティエサは、意識しすぎるあまり彼を避け続ける日々を送っていました。そんな中、学院内で生徒の怪死事件が発生し、同時に「王女グリセルダの呪い」という噂が広まります。そんな中、聖グリセルダ学院には初の学院祭が近づいていたのでした。
聖グリセルダ学院の試練
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 凪かすみ
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452200-6
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臨海学校の時期を迎えた聖グリセルダ学院。しかし、男装少女フィムは、身に抱えたある事情から、臨海学校の間にある課題をクリアしないと学院を去らなければならなくなります。恋人同士となったティエサとキアスも、その課題に協力することになり、彼らにとって緊迫の臨海学校が始まったのでした。 フィムの抱える事情、「鳥」と「主様」の因縁、ティエサの先祖の秘密など、さまざまな事実が明らかになって、話は佳境に入ってきました。このシリーズは次巻で完結とのことです。ところで、ティエサの交換日記の内容が気になります。必殺技って……。
聖グリセルダ学院の卒業
[著者] 鮎川はぎの [イラスト] 凪かすみ
[出版] ルルル文庫小学館
[ISBN] 978-4-09-452203-7
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シリーズ第5巻。キアスと恋人同士になったのもつかの間、ティエサは突然、王太子クラウの公妾候補に選ばれてしまいます。やがて学院で開催される公妾選考会を阻止すべく、ティエサたちは行動を開始。しかし、選考会の裏には王太子クラウのある計画が隠されていたのでした。 学園の最後はやっぱり卒業と言うことで、シリーズ最終巻です。私としては「殺るしかない」がいろんな場面でツボにはまった話でした。ティエサたちの普段の学園生活(+ちょっとした騒動)をもっと読んでみたかったですが、あっさり終わってしまってちょっと残念です。
http://www.matsubokkuri.net